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「11月19日」。今日は何の日でしょう?答えは「世界トイレデー」!

「郷に入っては郷に従え」って言われても

11月19日は、2013年7月の国連総会で制定された「世界トイレデー(World Toilet Day)」。2001年のこの日、世界トイレ機関(World Toilet Organization:WTO)が設立、「世界トイレサミット」が創設されたことに由来しています。

日本のトイレ環境の水準は高く、今や世界でも高評価を受けています。日本ではもはやトイレは「水洗」であることは当たり前、座れば温かい「暖房便座」に、便座から離れたら自動で流れる「自動洗浄」「脱臭」、そして「お尻洗浄」に「乾燥」モード、さらには自動でフタや便座も開閉する機能までついて至れり尽くせり。それが自宅だけではなく、最近では駅などの公衆トイレにおいてもそのレベルが保たれ、本当に衛生的で安心して使うことができます。

最近のおしゃれ風なトイレサイン(photoAC)

ネパールのトイレ事情

2023年、ネパールへ旅をした時のこと。首都カトマンズのトリブバン国際空港で公衆トイレへ入りました。もちろんインドや中東などへの旅では「トイレ問題」があることはわかっていたので覚悟をしていたのですが、一瞬トイレの中で立ちすくみました(笑)。なぜなら使い方がわからないから。形は昔の和式トイレ風なのですが、いわゆる「金隠し」と言われた部分がない形状。それが床にピタッと埋め込まれているだけで、トイレットペーパーはなく、水洗タンクの横にシャワーホースのようなものと赤いバケツ。そして床は水でビチャビチャ。「ああ、これが噂の……」と思いつつトライ!

ネパールでは用をたした後、手でお尻を拭き、その手をシャワーの水で洗い流す。赤いバケツは手を洗う時に使うものというわけ。「郷に入っては郷に従え」とは言いますが、いやいや従えないこともありますよね。もちろん持参していたペーパーを使いました。

ちなみにフィリピンでは、壊れているのか?元から付いていないのか?どこのトイレも便座がほぼなくて、大きく口を開けている便器に直接座ることもできず、スクワット状態で用を足すという経験をしてきました(苦笑)。毎回の旅の終わり、成田空港に到着しトイレに入るたび心の底からホッとします。

どうしていいかわからないネパールの公衆トイレ(筆者撮影)

すべての人が衛生的で安心して使えるトイレ環境を!

「世界トイレデー」が制定されたのは、「加盟国にトイレの普及を促し、衛生環境の改善につなげること」が目的とされています。日本人ではトイレの問題はほぼないと言っても過言ではありません。しかし世界に目を向けてみると、まだまだトイレ問題が存在しているのは事実。宗教やインフラなど国によってさまざまな事情があるけれど、すべての人が衛生的に使えるトイレ環境が世界に広がるといいなと思います。

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おとなの週末Web編集部
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