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絵本作家やイラストレーターとして幅広く活躍するヨシタケシンスケさんの展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」が2025年3月20日から6月3日にかけ、東京・京橋のミュージアム「CREATIVE MUSEUM TOKYO」で開催中だ。同期間、隣接するミュージアム併設型カフェ『CREATIVE MUSEUM TOKYO CAFE』では「ヨシタケ飲食店かもしれない」がオープン。ユニークなメニューの数々は、ヨシタケさんの世界観そのもの!

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絵本制作だけではない、子供たちに寄り添う活動も

ヨシタケさんは1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版し、これまで7度にわたりMOE絵本屋さん大賞第1位に輝く。『りんごかもしれない』で第61回産経児童出版文化賞美術賞、『つまんない つまんない』(白泉社)で2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞するなど、国内外で人気のアーティストだ。

ヨシタケさんの作品は、温かみのある線画で日常の些細な出来事や、誰もが抱く疑問を独特の視点とユーモアで描き出す。特徴のひとつとして、作品には「かもしれない」という言葉がよく登場する。「かもしれない」という言葉を通して、物事を固定観念にとらわれずに、多角的に捉えることの大切さを教えてくれるのだ。

よって絵本が子供に人気なのはもちろん、大人が読むと子供の頃の純粋な気持ちを思い出させてくれると同時に、今だからこそ共感できる深いメッセージが含まれているため、幅広い世代に人気となっている。

また、ヨシタケさんは自身が“生きにくさ”を感じながら生きてきたことや、心の不調を抱えながら絵本を制作したことを踏まえて、自殺対策支援に取り組むNPO法人「ライフリンク」とオンライン仮想空間「かくれてしまえばいいのです」を2024年に開設。子供や若者を中心に生きにくさを感じている人の避難所として、24時間誰でも匿名・無料で利用できるこの仮想空間は、アクセスが1000万回を超えている。このような子供たちに寄り添った活動が高く評価され、2024年12月には青少年文化の発展に貢献した個人に贈られる第62回久留島武彦文化賞個人賞を受賞した。

ヨシタケシンスケさんの世界観が詰まった展覧会&カフェメニュー

今回開催される展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」は、東京・世田谷文学館で2022年に開幕し、日本全国で約70万人を動員してきた「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が、スケッチや原画、大型体験展示、展覧会オリジナルグッズなどを“たっぷり増量”して東京に帰ってきたことからその名がついている。

併設の「ヨシタケ飲食店かもしれない」は、老若男女問わず様々なシーンで利用されるファミリーレストランと、子供から大人まで幅広く愛されるヨシタケさんの作品が融合したテーマカフェ。作品のように「かもしれない」がつくメニューが多数あり、絵本『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』『それしか ないわけ ないでしょう』『ころべばいいのに』のタイトルがついたフロートドリンクも。さらにドリンクバーを注文すると、ヨシタケさん描き下ろしのステッカーがもらえる。メニューのラインナップを見ていこう。

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「ヨシタケ飲食店かもしれない」のメニュー...
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おとなの週末Web編集部
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