夏には、アジアンな気分になりませんか?そう、スパイスの風味や酸っぱ辛い味を欲するあの感覚です。今回は、ミャンマーの味を都内で楽しめる店を調査。『リトルヤンゴン』こと高田馬場…この街に集うミャンマー料理のその広大なる世界をご紹介!
多様な味が並び立つミャンマー料理の妙
みなさん、ミャンマー料理がどんな料理かイメージできますか?
20年ほど前、ミャンマー帰りの知人に聞くと、「大雑把にいえば、インド風、タイ風、その他モロモロがカオス状態!」と、ミャンマー料理を説明された。え~ますますわからなくなりました。
それから20年、ミャンマー料理をよくわからないまま、食べずに過ごしてきましたが、その実態を今こそ知るべく、ミャンマー料理店が10軒以上集まる『リトルヤンゴン』高田馬場で食いまくってきた!
まずは、この店ならミャンマー料理のアウトラインがわかるはずと、ランチにミャンマー料理がビュッフェで堪能できる『ルビー』 へ。
カレー的煮込み「ヒン」に、和え物「アトウッ」など10品ほどと、麺料理の「モヒンガー」も食べ放題。鶏のヒンはしっかり辛く、インド的。しかし、茹で玉子とトマトのヒンは、甘さも強く未体験の味だし、ナマズからスープをとるというモヒンガーは、単純なナマズ出汁ではなく、身肉を擦り溶かしたスープで、これも初の味覚。ようするに料理それぞれがオリジナルな味わいなの。
『ルビー』ランチビュッフェ1430円
もしやミャンマー料理とは、米や麺によく合う味わいではあるが、一言では説明できない料理ではないか?聞けばミャンマーは135もの民族が住むという。それと同じで、その数だけ様々なタイプの料理が混在する、今流行りの言葉でいえば多様性の食文化の国なのかも。
そして夜。編集・荒川と二人で『ヤマニャアジアキッチン』で、ミャンマーを代表する料理「ダンパウ」と「ラペットウ」をば。ダンパウはインドのビリヤニに近いと聞いていたが確かに似てる。ただ、骨付き鶏をほぐして混ぜて食べるそのボリュームは圧巻。発酵茶のサラダだというラペットウは、これがお茶っ葉なの!?と思うほどスパイシーなサラダとしてシンプルにウマイ!
『ヤマニャアジアキッチン』ラペットウ1210円
ダメ押しで頼んだ豚串煮の「ワッター・ド・トウ」はミャンマー版の豚もつ煮。これ、酒進んで、もう大好き。そしてこの店、お酒は近所のスーパーで買って持ち込むスタイル。このスタイルはさらに大好きです。
『スィウミャンマー』では、攻めた料理を食べようと、ナマズ炒め「ガークー・ジョウ・ナッ」と豚ホルモンの和え物「ウエ・アソン・トウッ」に「揚げ物盛り合わせ」を所望。カリカリに炒めたナマズに驚き、ブタ耳の和え物に沖縄を感じ、揚げ物の中のかき揚げに日本の蕎麦屋を思い出すも、でもやっぱりすべてがミャンマーオリジナルな味わい。
『スィウミャンマー』揚げ物盛り合わせ1650円
モヒンガーは『ミンガラバー』でも食べてみた。ミャンマーの魚醤「ンガピャーイェー」をちょいと垂らすと味のエッジが際立ち旨さ倍増。
『ミンガラバー』モッヒンガ1100円
ミャンマーの麺はこういうことか!と勝手に思うも編集・荒川が常連だという『ババミャンマーヌードル』で食べた豚ホルモンの汁ビーフン「豚ミックスチェーオー」は、まるで別物のアッサリ塩味かつ個性的麺。
『ババミャンマーヌードル』豚ミックスチェーオー1100円
食べれば食べるほど新しい味に出合い、アウトラインが広がるミャンマー料理。それは料理界の「無限に広がる大宇宙」であった。
追記・盛りの量も大宇宙…。
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¥4,380(税込)
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¥5,400(税込)
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¥5,100(税込)
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¥5,280(税込)