旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■縮れています
正解:ちりめんキャベツ
難易度:★★★★☆
葉の縮れに旨みがからむ
ちりめんキャベツは、その名の通り、葉の表面が細かく波打って縮れているのが最大の特徴です。この縮れ具合が、日本の伝統的な織物である「ちりめん(縮緬)」に似ていることから、この名前がつけられました。
葉は濃い緑色で、一般的なキャベツよりも葉に厚みがありながら、繊維がきめ細かく、加熱するとやわらかくなるのが特徴です。
正式には「サボイキャベツ(Savoy cabbage)」と呼ばれ、フランスのサボイ地方で作られてきたことが名前の由来とされています。
原種は地中海沿岸が起源とされ、中世以降、ヨーロッパ各地で品種改良が進み、寒冷な地域を含む広い範囲に普及しました。
寒さに非常に強く、霜に当たると甘味を増すため、冬のヨーロッパの食卓には欠かせない野菜となっています。
日本には明治時代後期から大正期にかけて導入されたとされますが、当時の日本では結球がしっかりした丸いキャベツが主流だったこともあり、葉が縮れた半結球タイプであるちりめんキャベツは広く普及しませんでした。そのため、本格的に市場に出回り始めたのは、比較的最近のことです。
旬は、おもに秋から冬にかけてです。
とくに霜が降りる季節に収穫されたものは、葉が締まって肉厚になり、えぐみが少なく、甘味と旨みが凝縮されます。
最大の魅力は、そのフリル状に縮れた葉の間に、スープや煮汁の旨味が存分にからみつくところにあります。ロールキャベツやポトフなど煮込み料理に使うと、葉の凹凸ひとつ一つに味が深く浸透し、豊かな風味を最後まで楽しむことができます。
色の濃い外葉と、中央の淡い緑のコントラスト、そしてフリルのような形状が美しいことから、ヨーロッパやアメリカでは、観賞用としてあえて収穫せずに畑に残されることもあります。



