旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ほどよい甘み
正解:ネーブルオレンジ
難易度:★★☆☆☆
種をほとんどつくらない品種です
ネーブルオレンジは、ミカン科ミカン属に属する柑橘で、果実の底に小さな“へそ”のような窪みがあるのが特徴です。
英語の navel(へそ)に似ていることから名づけられました。切ってみると、房の奥に小さな果肉が隠れていることがあり、これがネーブル特有の形をつくっています。
産地としてよく知られているのはアメリカのカリフォルニアで、乾いた空気と強い日差しがネーブルの香りと甘さを生み出します。オーストラリアやチリなど南半球の産地も多く、日本では夏場に店頭に並ぶことが多くなります。
国産では愛媛、和歌山、広島など温暖な地域で栽培されていて、輸入品より香りが柔らかく、酸味と甘さのバランスがいいのが特徴です。
旬は産地によってずれますが、日本での旬は冬から春にかけてで、1月から3月頃が収穫のピークとなります。
寒い時期の柑橘は糖度が上がりやすく、皮をむいたときの香りも強くなります。
味の特徴は、まず香りの華やかさです。皮を少し傷つけただけで甘い香りが立ち、果肉を口に入れると酸味より甘さが先にきます。みかんのような柔らかい甘さではなく、香水のようにふわりと鼻に抜ける香りがあり、果肉を噛むと細かい粒がはじけるような食感があります。
また、果汁が多すぎないので、口の中が水っぽくならず、甘さがすっと残ります。品種によってはわずかにほろ苦さがあり、この苦味が香りの奥行きをつくっています。
食べ方はそのまま皮をむいて食べるのがいちばんですが、ネーブルは皮が厚く、みかんのように手で簡単にむけるわけではありません。包丁で上下を落とし、縦に切れ目を入れて皮を剥くときれいにむけます。
果肉がしっかりしているので、輪切りにしても形が崩れにくく、ケーキやタルトに使っても水っぽくならず、焼いても形がきれいに残り、見栄えよく仕上がります。
ちなみに、ネーブルオレンジは種がほとんどないことで知られています。これは突然変異で生まれた品種で、種をつくらない性質を持っていることによるものです。




