転勤シーズンにお届けする「札幌と福岡で評判のお店」シリーズ。今回は「居酒屋」特集です。と思ったのですが、両都市を代表的する繁華街「すすきの」「中洲」にはあまたの名店があり、どこをおすすめするか悩みに悩みました。居酒屋だけで半年分くらい記事が書けそうですが(笑)、そうもいかないので、できるだけ渋く、もちろん美味しく、また一人でも楽しめるお店を2軒ずつ選びました。現地在住の友人から紹介してもらった自信の居酒屋です。ぜひ転勤後の参考にされてください。では、前回は福岡からご紹介したので、今回は札幌から始めましょう。
重厚な佇まいに心落ち着く空間、すすきの屈指の炉端名店
札幌・すすきのには約3500軒の飲食店があると言われており、福岡・中洲、東京新宿・歌舞伎町と並び、「日本三大歓楽街」と言われています。「三大ラーメン=札幌、喜多方、博多」もありますし、「三大焼き鳥=室蘭、東松山、今治(諸説あり)」、「三大和牛=松坂、神戸、近江(諸説あり)」の呼び名もあり、日本人の「三大」好きにはいつも感心させられます(笑)。
話は戻って、すすきの飲食店から選んだ最初のお店は、『酒庵 五醍(しゅあん ごだい、札幌市中央区)』です。すすきの駅(札幌市営地下鉄南北線)から徒歩約5分の場所にあります。まず何とも言えない重厚な姿に圧倒されます。重要文化財とも言えるような立派な建物。この趣を出せる居酒屋はなかなかありません。
暖簾をくぐると、思いのほか店内が暗いことにまた驚きます。予約はしていなかったのですが、カウンターが一席だけ空いていました。目の前に焼き台がある特等席で、期待が高まります。席に着き、ビールが来るまで店内を見回すとやはり暗い。ただ、嫌な感覚はまったくありません。長年にわたりお客様を見守ってきたような落ち着きといいましょうか、うまく言えませんが、この空気感にすっかり溶け込んでしまう自分がいました。
そんな感慨に耽っているうちに、生ビールが到着しました。泡のきめ細かさも鮮度も抜群です。同店は炉端焼きが有名で、訪問したのは昨年の9月。旬の味覚「さんま」と「やきかき」を注文しました。待つ間いただいたのは大好きな「ほや」です。日本酒が飲みたくなりましたが、炉端焼きにはビールを合わせたかったので、ぐっと我慢します。
しばらくして「さんま」と「やきかき」が焼きあがりました。お店の方にうかがったところ、どちらも釧路産のようです。焼き牡蠣はもっちりした弾力とミルキーな味わいがギュギュっと詰まっており、感動に打ち震えます。
サンマは皮はカリカリ、身はジューシーで文句なしの美味しさです。久しぶりに豊漁だった2025年のサンマ。同店のものも大きくて脂がのって、とても美味しゅうございました。
「炉端焼き」って名前だけでそそられますよね。「五醍」はその雰囲気を楽しむには最高のお店です。皆さまも是非お立ち寄りください。














