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旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

■くるくる

正解:バイ貝

難易度:★★★☆

煮付けにすると美味

バイ貝とはおもにエゾバイ科に属する巻貝の総称で、古くから日本の食卓や酒の席で親しまれてきた馴染み深い存在です。

日本海側での漁獲量が多く、とくに石川県、富山県、福井県、兵庫県、鳥取県といった地域で多く水揚げされます。富山湾では、深海に生息するバイ貝を獲るための「バイ籠漁(ばいかごりょう)」が盛んに行われており、地域の特産品として知られています。

ほかに、北海道沿岸では大型の種が獲れます。

かつては東京湾などでも多く獲れていましたが、環境の変化とともに生息域が変わり、漁獲量が減っています。

地域差はあるものの、日本海側では冬から春にかけて旬を迎え、富山湾では春先が食べ頃とされています。

海水温の上昇とともに活動が活発になり、身がふっくらとします。とくに産卵を控えて栄養を蓄える3月から7月頃にかけては、甘みが一段と強くなります。

バイ貝の魅力は、濃厚な旨みと甘み、コリコリとした独特の食感です。甘みは貝類のなかでも非常に強く、とくに大型の種はアワビにも劣らない満足感があります。

煮付けが定番で、ショウガを利かせた甘辛い味を冷ましながら染み込ませると絶品です。鮮度がよければ刺身でも楽しめます。殻ごと焼いて醤油を垂らすつぼ焼きも香ばしさが際立ちます。

また、肝(ワタ)に苦味が少なく、コクのある濃厚な味わいを楽しめるのが特徴です。

バイ貝の唾液腺には「テトラミン」という神経毒が含まれることがあります。ただし、調理の際にこの部分を取り除けば問題なく食べられ、市販品や飲食店のものは基本的に処理済みです。

ちなみに、市場で「バイ貝」と呼ばれるものには、おもにシロバイ(エッチュウバイなど)とクロバイ(本バイ)があります。

シロバイは、殻が白から薄茶色で比較的薄く、全体にやわらかな印象。身もやわらかく、クセのない上品な甘みがあるのが特徴です。そのため、お造りや軽い火入れで素材の持ち味を楽しむ食べ方に向いています。

一方のクロバイは、殻が黒褐色で厚みがあり、ずっしりとした重みがあります。身はしっかりと締まって弾力が強く、噛むほどに旨みが広がるタイプ。濃い味付けにも負けないため、煮付けなどでその持ち味が引き立ちます。

バイ貝は流通しているもののほとんどが天然ものです。というのも、成長が比較的緩やかであり、餌の管理や生息環境の再現に手間もかかるためです。

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美味しいバイ貝の見分け方
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『おとなの週末』Web編集部
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