近年、東京でもあまねく有名になった名古屋メシの一つに「台湾ラーメン」があります。専門店も何軒か東京に進出しており、どこも連日大盛況のようです。ところが名古屋は、さすが村上春樹さんが「魔都」と呼んだだけのことはあります。ラーメン文化も実に奥深い。特に、飲んだあとの締めのラーメンは強豪店がそろいます。そこで今回は、夜こそ輝く「魔性のラーメン」3軒をご紹介します。太ること間違いありませんが(笑)、その背徳感も味わいながら、ぜひご覧ください。
八角香る中華手羽先にふわとろ玉子とじラーメン、「萬珍軒」で至福の締め
最初にご紹介するのは、『萬珍軒(名古屋市中村区)』の「玉子とじラーメン」です。うーん、何だかおいしそうです。個人的な話ですが、幼いころから即席めんの「チャルメラ」が大好きで、仕上げに溶き卵を入れてよく食べたものです。「玉子とじラーメン」もあんな感じなのでしょうか。名古屋に詳しい同僚から激推しされたこともあり、期待に胸を膨らませながら、お店にうかがいました。
名古屋駅から西にのびる太閤通沿いに店を構えます。夜9時に到着すると、店の前には20人近くの行列が。これは長期戦か、、、と思ったら、意外と早く、15分ほどで席に案内されました。回転が速いうえ、店内に入ってみると、想像以上に広々としています。すでにビールを何杯も飲んできたので、まずはレモンサワーをオーダー。手羽先を合わせました。無糖レモンの酸味が、酔った体に沁み入ります。中華料理店で手羽先というのはあまり見かけない気もしますが、そこはさすが名古屋です。
これが本当においしいんです。名古屋らしい手羽先の味わいを残しながらも、八角でしょうか、中華らしい風味もしっかり主張しています。
そして、「玉子とじラーメン」が到着しました。まずはスープを一口。何だこりゃ。ふわとろで、今まで味わったことのない感覚です。超極細のちぢれ麺に、スープに溶け込んだ玉子が絶妙に絡みます。
小さいころに食べた「チャルメラ」の玉子とじを、まさにプロ仕様に進化させた感じ、とでもいいましょうか。どこか懐かしい味わいを楽しみながら、進化した玉子とじラーメンを食す至福の時間。いやー、これは驚きのラーメンでした。皆さまも名古屋の夜、飲んだあとの締めに一杯、いかがでしょうか。












