「昭和の文人たちが愛したバー」特集掲載店、1977年に始まった「Bar Kokage」は、作家・開高健が愛したバーとして知られている。まず飲みたいのは「開高マティーニ」。L字型カウンター、奥から2番めの開高がいつも座った席には、氏の好きな言葉がプレートに刻みはめこまれ、いまもそっと面影を残す。[交]赤坂見附駅徒歩1分
画像ギャラリーBar Kokage|バーコカゲ(最寄駅:赤坂見附駅)
1977年に始まったここは、作家・開高健が愛したバーとして知られている。 赤坂・一ツ木通りが青山通りに突き当たろうというあたり。かつてサントリーの前身、壽屋宣伝部でも活躍した開高が愛した店らしく、クラシックであるとともに、どこか洒脱な雰囲気が漂う。 まず飲みたいのは「開高マティーニ」。開高が求めた理想のレシピは、とにかく冷たいマティーニ。ジンからミキシンググラスまですべてが固く冷やされて供され、一分の隙もなくキュッと引き締まっている。作家はいつも早い時間に訪れると、これを「歯茎で味わうマティーニ」と言って飲み干したとか。 レシピは変わらず今に引き継ぐが、カウンターに立つ高橋恵未さんは、「開高さんを知らない世代」。長く店主を勤めた先代の奥様・木家下玲子さんが2012年に引退。先代のマスターと親交のあった渋谷の『松濤倶楽部』に引き継がれ、今冬から高橋さんが任されることに。「変えてはいけない部分とともに、新風もと考えています」 昔からの常連も変わらずいれば、若い世代にも敷居が高くない雰囲気もいい。L字型カウンター、奥から2番めの開高がいつも座った席には、氏の好きな言葉がプレートに刻みはめこまれ、いまもそっと面影を残す。
「開高マティーニ」
2000円
カンパリオレンジ
2000円
エスカルゴ
1500円
Bar Kokage|バーコカゲ
電話番号 03-3582-5944
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