確かに銀座には高級店が多い。しかし、商業ビルの奥、路地裏などへもリサーチをし、見つけました、リーズナブルで美味しいお店。職人の仕事が冴える会席料理に、のどぐろ専門店。こだわりのお酒を堪能させてくれるコスパのよい居酒屋など。地方からの食材にもこだわったおすすめ和食・居酒屋をご紹介!銀座の夜はこちらでお楽しみあれ!
画像ギャラリー銀座しぶ谷【銀座】
コース「貴船」 5400円 (内容は日替わり)
①先付:うるいと桜えびのおろし和え
②御椀:アイナメとミニ大根の春霞仕立て
③お造り:マグロ、桜鯛、活きタコ
④焼き物:筍とホタテのソテー バターソース
⑤煮物:若竹とイイダコ
⑥食事:ちらし寿司
⑦水菓子:苺とわらび餅
季節感を取り入れた繊細な味わいと多彩な器に惚れ惚れ。全7品で、仕入れにより内容は替わる。②ハモのごとく包丁をいれたアイナメが、葛で濁らせたダシに浮かぶ。④カツオダシにバターを馴染ませ、たまり醤油などを隠し味に。⑥酢飯にズワイ蟹やイクラなどが一体となって美味
北海道から直送される米や野菜、築地で吟味した鮮魚など、上質な食材を巧みに使い、化学調味料に頼らない、体に優しい料理を供する。とはいえ、味は決して淡白ではない。例えば、ダシのとり方を変え、醤油の種類を使い分けたり、しっかりと利かせたダシにバターでコクを、香草でアクセントを与えたり。素材の持ち味をさりげなく引き出しつつ、料理に陰影をつけていて見事だ。夜は基本的にコースのみ。「貴船」5400円は全7品で、その日のおすすめ食材を使うため、内容は日替わり。
銀座6丁目の裏路地。看板も掲げず、小さなビルの2階にひっそりと佇む隠れ家的な和食店。北海道から直送される米や野菜、築地で吟味した鮮魚など、上質な食材を巧みに使い、化学調味料に頼らない、体に優しい料理を供する。落ち着いた個室もあり、接待や会食での利用にも重宝しそうだ。銀座しぶ谷[交]地下鉄日比谷線銀座駅C2出口徒歩4分
のどぐろ専門 銀座中俣【銀座】
薄造りは自家製ポン酢、厚切りは自家製醤油で。他に3種類の刺身(写真は北海道産甘エビ、大分の関サバ、勝浦産マグロ)が盛られる
のどぐろをウリにする店は数あれど、専門店は珍しい。2015年10月にオープンした『銀座中俣』は、主に長崎対馬沖で獲れるのどぐろ“紅瞳”を用いた専門店。紅瞳は、もっちり濃厚で脂が旨く、ブランド化されたのどぐろだ。ここでは、築地や現地からその日仕入れた500g以上のものだけを厳選。刺身や焼きはもちろん、煮付け、しゃぶしゃぶ、燻製と、多彩に楽しませてくれる。刺身は切り方の異なる2種類で供され、薄造りはとろける舌触り、厚切りはプリッとした歯応えで感激しきり。コースは8500円からある。オーナーの実家は鹿児島の老舗酒造だそうで、ぜひ自慢の焼酎とあわせて味わいたい。
のどぐろをウリにする店は数あれど、専門店は珍しい。のどぐろ専門 銀座中俣。
地下鉄日比谷線東銀座駅A2出口から徒歩1分
寿司居酒屋 番屋【銀座】
握り四貫盛合わせ 1296円
生牡蠣 1ヶ540円
握りの内容は日替わりで、この日は赤身、金目鯛、車エビ、赤貝。まろやかな酸味のシャリは上質なネタを絶妙に引き立てる。生牡蠣の産地は季節によって変わり、取材時は陸前高田産。身の大きさもさることながら磯の風味が抜群だ
メニューの中でも特に力を入れるのがマグロ料理だ。使用するのは築地でも指折りの仲卸『吉富』が競り落としたシビマグロ。中でも脂がたっぷりとのった100kg以上の個体のみにこだわっている。 1日5食限定で打ち出す特大サービスがのどぐろの塩焼きだ。仕入れ値と同じ2916円という驚きの価格で提供。さらには、熟練の職人が握る赤酢のシャリを使った寿司も見事! 高級店にもひけをとらない極上の味をリーズナブルに堪能できる。
2016年3月にオープンした実力派の新店。メニューの中でも特に力を入れるのがマグロ料理だ。使用するのは築地でも指折りの仲卸『吉富』が競り落としたシビマグロ。寿司居酒屋 番屋[交]JR山手線ほか新橋駅銀座口から徒歩5分
越前 若狭 鯖街道【銀座】
福井を代表する郷土料理で約30㎝もの大振りのサバを使用
名物なのが、サバ1尾を丸ごと豪快に焼きあげる「串刺し鯖の浜焼き」。低温でじっくり火を入れることで皮目は香ばしく、身はふっくらと仕上げている。また大吟醸発祥の地とされる福井ならではの、都内ではなかなかお目にかかれない蔵元限定酒も揃えている。
東京都中央区銀座4-13-11銀座M&Sビル2階
豊かな漁場を持つ福井県を中心とした北陸地方から取り寄せる魚介をふんだんに使用した、郷土色あふれるメニューが自慢だ。越前 若狭 鯖街道[交]地下鉄日比谷線ほか東銀座駅5番出口から徒歩1分
伊勢物語【銀座】
この日は伊勢産のマグロ、タイ、タコの刺身に伊勢カマボコなど
三重県の食材に魅了されたオーナーが2015年10月に開業。伊勢エビ、松阪牛、桑名のハマグリなどなど、肉や魚介のほとんどを産地から取り寄せている。品書きに並ぶのはその上質な素材をシンプルにいかした料理の数々。アルコールは三重の地酒の他にワインも豊富。〆には東京では珍しい伊勢うどんを。専用タレで食す定番に加え、八丁味噌煮込みや白湯スープを合わせた創作うどんも用意している。
東京都中央区銀座6-3-7
三重県の食材に魅了されたオーナーが2015年10月に開業。伊勢エビ、松阪牛、桑名のハマグリなどなど、肉や魚介のほとんどを産地から取り寄せている。伊勢物語[交]地下鉄銀座線ほか銀座駅C2出口から徒歩4分 ランチタイム有
2016年5月号発売時点の情報です。
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