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愛知県外の方が名古屋めしを堪能するには、日帰りや1泊2日ではとても無理。味噌かつや味噌煮込みうどん、きしめん、手羽先、ひつまぶし、あんかけスパ……と、やたら種類が多く、どれもボリュームがあるので食べ歩きには向かないのだ。そこでオススメしたいのが『さがみ庭 キャッスルプラザ店』……。

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1度に7種類もの名古屋めしが堪能できる「名古屋めし会席」の全貌に迫る!

愛知県外の方が名古屋めしを堪能するには、日帰りや1泊2日ではとても無理である。
味噌かつや味噌煮込みうどん、きしめん、手羽先、ひつまぶし、あんかけスパ……と、やたら種類が多く、どれもボリュームがあるので食べ歩きには向かないのだ。
だから、最低でも2泊3日は必要である。

とはいえ、そこまで休みを取るのも難しいだろう。
そこでオススメしたいのが、名古屋駅前のホテル『キャッスルプラザ』の地下1階にある『さがみ庭 キャッスルプラザ店』だ。
ここは愛知県を中心に展開する和食・麺類のチェーン『サガミ』が経営母体。
しかし、使用する食材もまったく違ううえ、修業を積んだ和食の料理人が一から作り上げているので、チェーン店とは完全に一線を画しているのである。

メニューは、和食のコース(3800円~)が中心だが、「うなぎひつまぶし」(4000円)や「コーチンみそ煮込(天ぷら付き)」(2700円)、「初代名古屋コーチンひつまぶし」(3600円)など名古屋めしも揃う。
なかでも私がオススメしたいのは、「なごやめし会席」(6200円)。
このコース、全10品のうち7品が名古屋めしなのだ。
つまり、1度に7種類もの名古屋めしが楽しめるのだ。

1度に7種の名古屋めしが楽しめる「なごやめし会席」大充実の内容は……?

では、コースの具体的な内容を紹介しよう。
まずは、居酒屋では定番の「どて煮」。
牛スジやこんにゃくを八丁味噌とともにじっくりと煮込んであり、味が染みまくり。
「蓬莱泉」(1合1300円)や「醸し人九平次」(1合2300円)など豊富に揃う愛知県産の地酒によく合う。

次は、皮目をパリッと焼き上げた「コーチン焼」。
噛むごとにほとばしるジューシーな肉汁とともに濃厚な旨みがジュワッと広がる。
日本酒はもちろん、ビールのアテにも最適だ。

続いて、「コーチン手羽先」と「みそ串カツ」。
ちなみに『サガミ』の手羽先は、2017年6月に開催された「手羽先サミット2017」でグランプリを獲得するなど地元では評判が高い。
しかも、こちらではコーチンの手羽先である。
鶏の手羽先と比べて、大ぶりで肉厚、そしてジューシー。
手羽先の最高峰だ。
また、みそ串カツの味噌ダレも本場仕込みで旨い。

こちらは、「きしめん」。
もっちりとした食感の麺は、まさしくホンモノの味。
濃い味の料理が続いたので、箸休めにぴったりだ。

圧巻は、店の名物でもある「うなぎひつまぶし(小)」。
時季によって産地は異なるが、厳選した国産鰻を使用。
皮はパリッと、身はふんわりと仕上がっている。
1杯目は、そのまま。
2杯目は、ワサビやネギ、海苔の薬味をのせて。
3杯目は、だし汁でお茶漬けにしていただこう。

上記以外にも日替わりの「前菜」と「造里」、「茶碗蒸し」、デザートに「蓮餅」も付く。
これで6200円はかなりお得だ。
名古屋めしは、豆味噌やたまり醤油を使ったものが多く、茶色が中心の色合いになる。
だから、どうしてもジャンキーなイメージになってしまう。
しかし、和食の料理人が会席料理風にあしらうと、どこかよそ行きの雰囲気になるから不思議だ。
私自身、名古屋めしは専門店に勝るものはないと思っていたが、どれもきちんと作ってあり、専門店と遜色なかったのも印象に残った。
名古屋駅前とアクセスも良いので、県外の方にもオススメしたい。

■『さがみ庭 キャッスルプラザ店』
[住所]名古屋市中村区名駅4-3-25 キャッスルプラザ地下1階 [TEL]052-414-6006 [営業時間]7時~9時半、11時半~14時、17時~22時 [休日]無休

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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永谷正樹
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