ライブバーを間借りして、あのカルト的な人気のシンガーがタイヌードル店を起業!
バーや居酒屋の空き時間を間借りをする“ヤドカリ”がブームの大阪で、今も増え続ける人気メニューは主にスパイスカレー店。
そんなヤドカリ戦国時代に、勝負にうって出た人物がいる。
「8月の頭から始めました。
このバーのオーナーが知り合いで、月に1回ぐらいしかお店もやっていなかったんです。
なので間借りで始めてみようかと……」
あのカルト的な人気を誇る、シンガー「LEE-BEN」(リーベン・40歳)さんだった。
岸里にあるライブバー「SOLEIL」でヤドカリ。
屋号は「Bastet Na-Na」(バステト ナーナ)という。
毎月、不定期に、お昼の時間帯だけ20食限定でタイヌードルを提供する。
「インスタやフェイスブックに営業日は掲載します」(https://www.instagram.com/bastetnana/?hl=ja)
岸里駅から徒歩数分の場所にあって料理はタイのチェンマイ発祥のヌードルのみ。
カレーベースのココナッツ風味の「カオソーイ」(850円)がソレだ。
お店は夫婦で切り盛り。
「主人がタイに何度か行って、毎回美味しかったと聞いてました。
日本はまだ流行っていないのでこれでやれば勝負できるんじゃないかって話になって実際にお店をやったんです」(奥様)
チャーシューではなく、タイ料理なので鶏肉。
そこに紫玉ねぎにパクチー、揚げ麺を載せて、なんと高菜まで。
麺は平麺である。
しかも、食べながらいろいろな味を重ねていくスタイルもユニークだ。
メニューの裏面には食べ方が指南されていた。
最初はお好みでナッツをつぶす。
細かくすればコクが、粗めなら食感と香りが立つ。
ツブしたナッツを、上にざっざと振りかける。
たしかに、カレーの中でナッツが生きてコクが生まれて、最後に刺激的な辛さが後追いする。
なるほど、高菜もマッチする。
えびオイル、チリオイル、ガーリックオイルも用意されているので、味の変化は人それぞれで楽しめた。
特製調味ダレ付きの「ジャスミンライス」(150円)もおススメ。
鶏肉を上に載せて調味ダレをぶっかけると、いやはやウマイのなんの。
残ったライスはスープに入れて、スープカリーに。
タイ料理はクセになる!
一滴残らず、スープも飲み干してしまった……。
なおこの日は、取材のあと、夜はLEE-BENさんのライブ日と重なっていた。
ソウルやレゲエなどをバックグラウンドにした独特のメロディで歌うスタイルで、厨房に立つ姿とは明らかに違う。
思いのまま、感情をマイクにブツけていた。
タイ料理カオソーイ専門店「Bastet Na-Na」(バステト ナーナ)
[住所]大阪市西成区千本中1-2-9
[TEL]ナシ
[営業時間]11:30~15:00(20食限定)
[定休日]不定休
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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