恥ずかしいことを告白するが、私はごはんを食べるときに頭を使うのが苦手なおっさん女子である。 そんな私なのだが、吉祥寺にこれは私に対する挑戦だろうか? という店が10月にできてしまった。北海道で人気のスープカレーの店『S』である……。
画像ギャラリー吉祥寺のスープカレー・ニューカマーは、決めることが多すぎる!の件
恥ずかしいことを告白するが、私はごはんを食べるときに頭を使うのが苦手なおっさん女子である。
以前、代官山の超オシャレイタリアンで女子会をやったときの話だが、そこはとにかく決めることが多すぎる店だった……。
前菜、メイン1、メイン2、パスタ、デザートなど、すべてにおいて種類が多く、現場で短時間で決めなくてはいけないことが山積みであった。
しかもなぜか紙に書いたメニューがなく、すべて口頭で説明……。
まったく頭が働かず、聞いただけではメニューが想像&理解できず、面倒なので最後に聞いた料理を選択するという、雑な注文をしたおっさん女子である。
しかし、同行したほかの女子も雑だったので、みんな同じようなメニューになりました、とさ(笑)。
そんな私なのだが、吉祥寺にこれは私に対する挑戦だろうか? という店が10月にできた。
北海道で人気のスープカレーの店『S』である。
井の頭通りの私がお気に入りの天ぷら屋『Hれ』(連載115回参照)と同じビルだ。
イラスト/小豆だるま
この店は、とにかく決めることが多い。
スープの味、カレーの種類、辛さ、ごはんの量、トッピングしたい人はトッピング……。
しかし、カレー激戦区に参入した店には地元民としては、行かねばならんだろう! という謎の使命感で行ってみました……。
お店のアドバイスとは若干異なりますが、
① メインのカレーを決める
② ベースのスープを決める
③ トッピングしたい場合は、トッピングを決める
④ 辛さを決める
⑤ ごはんの量を決める
という順番がいいと思います。
しかし、いきなりカレーの種類が10種類くらいあって、よくわかりません。
吉祥寺限定カリーも4種類あったよ。
あと、限定のマンスリーカリーもあります。
私はカレーに肉が入ってないのは寂しいタイプなので、チキンカリーに決定。
っていうか、複雑なカレーをスルーしたら、こうなりました……。
そしてスープが、5種類。
トマトスープ、ココナッツスープ、あっさりスープ、海老スープ、クリーミー海老スープ……。
チキンカリーなので、トマトスープにしました。
トッピングですが、ベーシックな状態でかなり盛りだくさんなので、初回はスルーしました。
もうここまでで決めるのにかなり疲れたおっさん女子……。
辛さも決めないとダメよ、ということですが、辛さが0~30まである。
1~4がちょい辛ゾーン、5~9が激辛、10~30は、もう頼みたい人が頼めばっていう設定です。
私は辛さ4にしてみましたが、まったく辛くなかったので、辛いのが平気な人は5以上をチョイスすべき!
そしてご飯の量は、普通の250gにしてみました。
ほかに150g、350g、ライスなしも選べます(価格が変わります)。
もう選ぶことに疲れ果て、実際に食したときには、自分の選択がいいのか悪いのかさっぱりわからず、とりあえず辛さ4は失敗だった、ということくらい……。
あとは、スープカレーにしては濃厚系かもね、という感じでした。
そして具沢山なので、意外にご飯が多く感じました……。
リベンジをめざし再訪店したものの、複雑なカスタマイズに大混乱……!
そしてリベンジをめざし、2回目。
頭を使うのが嫌なので、トマトスープ、チキンカリー、ごはん250gをデフォルトにして、辛さは6に。
トッピングは、MIXチーズに。
なかなかいい感じに決まりましたけど、辛さはまだまだいけそうな気がした。
なんだか2回目も、お店に負けた感がする……。
いや、勝ち負けじゃないけど、勝ち負けじゃないけど、なんか負けた感ハンパないっす。
まだまだ足りないぜ! という気分になってしまい、なんだか終わりがない……。
そして、実はシーフードカリーも食べたいんだけど、という新しい欲求が沸き起こり…….。
またスープを選ぶところからじゃん!
シーフードだったら海老スープだけど、2種類あるじゃん!
どーすんだよ!
でもココナッツスープもありだよね、みたいなことになっているおっさん女子……。
壮大な事業に着手してしまった感があり、さらに途中でやめられない感もあるぞ……。
これって東京オリンピックみたい……。
カレーは、美味しいけど軽い後悔があるおっさん女子であった。
でも、また行くけど……。
天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
小豆だるま
高校の国語教員を経てイラストレーター・漫画家になる。ギャグとシリアスを行ったり来たりする作風で雑誌・書籍・webなどで活躍中。著書は「日々ズレズレ」(小学館)その他。好物はタイ料理と辛いもの。
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