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北海道発 釧路のサバを使った、ショーケースに飾りたい「ジュエリーなサバ缶」

今年も多彩なサバ缶がデビューを果たしたが、いまジェンヌがときめきまくっているのがこちら。 2019年10月に発売がスタートした北海道・ノフレ食品「keith缶詰シリーズ」のサバ缶。 なにがどうって、まず、このおしゃれっぷり!!!

もはや、ショーケースに飾りたいサバ缶! 間違いなく現状、日本一おしゃれすぎるサバ缶だと思う。 パッケージデザインを担当したのは、グラフィックデザイナーの美澤 修氏。 世界の名だたるラグジュアリーブランドを手掛け、ワールドワイドに活躍。 ハイクオリティなデザインには定評がある美澤氏率いる「omdr」のHPをみてまたまた驚く。 https://omdr.co.jp/ ロエベ、カルティエ、フランク・ミュラー、サバ缶、である。 ここまできたか、サバ缶(涙)。

「高級感があり贈答品としても喜ばれるサバ缶」を目指してサバ缶のパッケージ用紙は和紙!  SABAの文字は金箔! 「和紙と金箔で高級感と上質感を演出。 とはいえ、和風に寄りすぎないように、魚群をイメージしたグラフィックでインパクトを出し、タイポグラフィでモダンさを表現しました」と美澤さん。 「サバ缶のパッケージデザインにこんな表現が!」と、またも涙腺がゆるむ(涙)。 もはやジュエリー級のサバ缶、味のほうももちろん、ダイヤモンド級の煌めき♪ 開発したノフレ食品は2018年札幌市に設立された食品会社。 代表取締役社長の信太孝一さんは、食品会社の営業、IT会社でクリエイティブに関わったのち、故郷・北海道の食の幸を使った加工品を販売するべく、会社を立ち上げた。 第一弾として南極料理人でおなじみの西村 淳さんとともに、キーマカレーや、シャケ、タコ、ニシンなどを使った加工品を開発。 人気を博したのち、開発に取り組んだのが釧路のサバを使った「サバ缶」だ。

やみつきシリーズ。 こちらもめちゃめちゃ美味しい! 写真の「やみつきニシン」はにしんと数の子を香ばしく焼き上げて手作業でほぐし、ほたて、玉ねぎ、にんにく、唐辛子を合わせたもの! ジェンヌ激しく愛用。 ちなみにイラストレーター・和田 誠さんのイラストが使用された商品を発売しているのは世界中でノフレ食品だけ!

サバ缶の加工を手掛けたのは、水産加工において北海道内一位を誇る釧路市「マルサ笹谷商店」だが、味付けはすべて信太さんによるもの。 もちろんサバ好き。 あまたのサバ缶を買い集めて研究、「自宅で調味料を使って何度も自分なりに加工を繰り返した」という渾身作である。 「美味しくて安全な商品を」と添加物一切不使用、小麦粉不使用で誕生したのが、「鯖水煮 食塩不使用」「鯖水煮 オホーツクの塩」「鯖味噌煮」の3種類。 すべて使用しているのは、マルサ笹谷商店のブランド鯖「釧鯖」。 脂質含有量20パーセント以上の釧路で水揚げされたサバである。 夏から秋にかけて親潮と黒潮の潮目にあたる道東沖は、プランクトン豊富な漁場が形成される。 ここを回遊するサバ華やかでゴージャスな味わいが魅力だ。 さて、そんなサバを使った渾身のサバ缶の味わいはいかに!

鯖水煮(食塩不使用)

ありそうであまりない、シンプルな水煮。 かじってみる。 う。 お。 身がしっかり。 そしてかじると脂と旨味がじわっと口の中に広がる。 日本最北端・釧路のサバの美味しさがシンプルに堪能できる。

これって……牛かたまり肉!?  赤身のブランド牛に限りなく近い!! よってですね、「牛」的な使い方、おすすめ!! すきやき的な煮もの、シチュー的なトマト系の煮ものにバッチリ合う!  旨み炸裂の缶汁も、余さず使って!!

あえて刺身的に、 しょうゆ、わさびで食べても いたく美味しい(涙)。

鯖水煮 オホーツクの塩

こちらは、食塩入り。 「国内外のありとあらゆる塩を試しましたが、バツグンに美味しくなったのは、やはり北海道の塩でした」と信太さん。 使われているのは「オホーツクの塩 焼塩」だ。 オホーツクの海水100パーセントを原料に、直火窯でじっくり炊き上げた焼塩で味付けしたサバは、いよいよもって旨みが引きたつ。 これだけで最高に美味しい! 

缶汁ごとじゃーっと白めしにかけて、 ガーッとお茶漬け的に食べるのも ウマい!!

鯖味噌煮

「さっぱり、しつこくない味わいに仕上げるために努力しました」と、信太さんが工夫に工夫を重ねたという味噌煮。 味噌は北海道産の赤こし味噌、甘みは、てんさい糖で、小麦粉は不使用。 食べてみると……。 わっ。 「大人っぽいサバ味噌」!  甘みは極めてほんのり、後から深いコクが余韻のようにじんわり残る。 くどさもなく、極めて「アダルトな味わい」。 こちらですね、赤ワインに合う!  バケットにも合う! 「ワインなサバ味噌缶」。 衝撃!

クレソンとの組み合わせが ジェンヌは好きです。 赤ワイン~ 赤ワイン~

ジュエリーなサバ缶はギフトにも、首から下げてもおしゃれで美味しい! (やりかねないジェンヌ)。 きっとパリ、ミラノ、NY、ロンドンのラグジュアリーブランドのショーケースに並ぶ日も近いはず!

■ノフレ食品 https://www.norfre.com/ ※ノフレオンラインショップで購入可能

池田陽子(いけだ ようこ) サバファンの集い「鯖ナイト」や、日本中のサバ好きが集まる「鯖サミット」などの活動を担う「全さば連(全日本さば連合会)」広報担当/サバジェンヌとして活躍。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)、『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)、『春夏秋冬ゆる薬膳。』(扶桑社)、「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!(青春出版社)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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この記事のライター

池田 陽子
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