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創業は明治35年(1902)。エビ天、キス天、ナス天と、小柱・イカなどのかき揚げはとにかく真っ黒な見た目で、浅草で食べる天丼の王道スタイル。

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天藤(最寄駅:浅草駅)

浅草名物の真っ黒な天ぷらは見た目を裏切る軽やかさ

しかし天藤の味は、驚くほどに軽やかだ。その秘密は、キリッと辛口の丼つゆにあり。つゆが甘すぎず重すぎず、天ぷらの香ばしさを上手く引き立て、想像以上に箸が進む。浅草出身の作家・池波正太郎が残した随筆には、この天丼をたいらげる老女が登場し、「ああ、うまかった。また、寿命がすこし延びた」とつぶやく。年を重ねていてもぺろりと完食でき、またどんどん食べたくなる……のも納得の味だ。

天丼(お新香・お味噌汁付)

2000円

蓋からはみ出るブ厚さ!

穴子

800円

単品の天ぷらは、冷めにくい銅製皿で供される。ふわっとした身とカリッと揚がった骨、二種の食感が楽しい

お店からの一言

当主 香西洋さん

「4代に渡る江戸前の天ぷらと天丼を気軽にお楽しみください」

天藤の店舗情報

[住所]東京都台東区浅草1-41-1 [TEL]03-3841-5802 [営業時間]10時半~17時LO ※ランチタイム有 [休日]月 [席]カウンターあり、全15席/全席禁煙/予約不可/カード不可 [交通アクセス]地下鉄銀座線ほか浅草駅1番出口から徒歩6分

電話番号 03-3841-5802

撮影/大西尚明 取材/赤谷まりえ

2019年10月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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