いま最も注目されている飲み屋街、西成。 そのなかでも昔から西成通に愛されている角打ちがある。 それが、17年前にオープンした「山口酒店」。 「立ち呑みの部分だけ間借りしてます。お酒は隣の酒屋から選んでもってきてくださいね」 という名物ママが仕切る、居心地の良い店なのだ。
画像ギャラリー名物ママの創作料理をアテに一杯。知る人ぞ知る西成の角打ち「山口酒店」に初潜入!
いま最も注目されている飲み屋街、西成。
そのなかでも昔から西成通に愛されている角打ちがある。
17年前にオープンした「山口酒店」だ。
「立ち呑みの部分だけ間借りしてます。お酒は隣の酒屋から選んでもってきてくださいね」とは、ママのピーちゃん(51)。
「恥ずかしい」との理由でこのサングラス。
実は明るい人なのだ。
ちなみにオカメインコを飼育。
ペットの愛称から「ピーちゃん」と呼ばれているそうだ。
さて、まずは缶ビール(500円)で乾杯。
テーブルにはおばんざいが並ぶ。
そのなかから「ブロッコリーといわし」(200円)と、「だし巻き」(200円)を注文。
いわしとブロッコリーのこの相性よ。
歯ごたえを存分に残したブロッコリーのシャキシャキ感と、いわしの風味が混じってなんとも言えない味わい。
初めて食べる料理なのだ。
続けて「だし巻き」を。この、見事なまでに整っている「だし巻き」を見れば、料理の腕前がひと目でわかるってもんだ。
「常連さんが多いんですが、このお店のお客さん、意外に地元の人が少ないんです。よそから来はった人って行くお店が決まっているんですね。順番にお店をハシゴしてうちにも回ってくる。そんなタイプの常連さんが多いんです」
居心地の良さからも、常連客が多いというのも頷ける。
メニュー表に貼られたステッカーを見ると、西成ではなじみある飲食店からYouTuberまで、実に様々な客が同店に訪れているとわかる。
ちなみに「ピーマン好き」というママのおススメ料理がこちら。
「長芋とピーマンとハム」(200円)という一品。
なんと味付けは塩のみだ。
こちらを電子レンジで少し温めて完成。
シンプルでいて、それで摩訶不思議な味付け。
お好みで醤油をたらすと、グッと味が引き締まってペロリと完食。
酒屋なので飲み物も豊富。
日本酒だけでなく、ワインも。
この手軽さが角打ちの醍醐味なのだ。
山口酒店
[住所]大阪市西成区鶴見橋3-7-2
[TEL]なし
[営業時間]15:00~20:00
[定休日]日曜
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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