ステイホームでおせちの需要が急拡大
みなさん、お正月におせち、食べていますか?
かくいう私、市村も「はい!」と挙手したいところですが、二人暮らしの我が家。夫は落語家なので、寄席のお正月興行である初席に出させていただいたりと、元日から高座があることが多いため、あまり自宅にいないのだ。
師匠のお宅へ新年のごあいさつへ伺った際におせちをいただくだろうし……ということもあり、これまで自宅では特に用意せずに、自分が好き&作りやすいお煮しめや黒豆などを作ったり、ちょっといいカマボコやイクラの醤油漬け、数の子などアテになるものを買ってみたりするくらいだった。
しかし、新型コロナウイルスの影響で楽屋に長居したり飲みに行ったりすることはなくなり、夫は高座が終わるとおとなしく帰ってくるもんだからおせちへの接し方をちょっと見直さないと、と思っていたのだ。それに年々、文化的なものや伝統的なものを大切にしたいという気持ちが高まっている。
そこへ入ってきた、各デパートのおせち商戦。秋めいてきたこの時期に始まる。
髙島屋によると、おせちは自宅で作る人が減ってきていること、メニューのバリエーションが豊富になったなどの理由により、この20年来、売上は増加の一途を辿っているのだそう。
我が家のように核家族化や共働きだったら一つひとつ作るのも大変。2021年も引き続き我慢を強いられた年だったし、外出や飲みに行くことすらままならないこのご時世。2022年はいい年になりますようにと、デパートのおせちでお正月くらいは豪勢に景気づけしたいところ。
いわゆる伝統的な「おせち」はもちろんだが、その枠を飛び出して洋食や中華、さらにはスイーツなどの特化型も取り入れて愉快に進化している。
では一体どんなものがあるのか、髙島屋のおせちを例に見ていこう。
髙島屋のおせち、2022年のテーマは5つ
バラエティ豊かな品揃えを誇る髙島屋のおせち。2022年のテーマは以下の5つ。
(2)ホームエンタテインメント! をテーマとしたおせち
(3)おいしくSDGs! サステナブルなおせち
(4)取り分け不要のお一人様おせち。離れて送る家族へおせちを贈る“ギフト”にも
(5)ヘルシートレンド、健康配慮型のおせち
「(1)巣ごもりな正月もご自宅で“高級お取り寄せグルメ”として楽しむおせち」は、自宅で人気レストランや名店コラボや人気観光地の味が堪能できるもの。
例えば「夢の饗宴おせち」(108,000円)は、日本料理の『銀座 和久多』、横浜の本格フレンチ『レ・サンス』、山形のイタリアン『アル・ケッチァーノ』、東京・六本木の『中國名菜 孫』の4人のシェフが作ったレストランメイドのおせち。
すごい豪華絢爛な四段重。もちろんお値段も豪華だけれど、3〜4人前入っているので、それぞれのお店に行ってと考えると、これってむしろお値打ちじゃない? と思えてくる。いや、我が家には手が出ないけど……。
そうだ、みなさんに伝えておかねばならないのが、毎年人気のお店や用意数が少ないものから、どんどん販売終了していくのだそう。これもきっとすぐに売り切れるんだろうなぁ。
では「女性シェフ三人の和・洋・中おせち 三段重」(29,160円)はどうだろう。
『御料理ほりうち』の堀内さやかシェフ、『morceau(モルソー)』の秋元さくらシェフ、『中国料理 美虎』の五十嵐美幸シェフがお料理で饗宴。すごく華やかなのに繊細さがあって、いい1年を過ごせそうなおせちだ。
また、フランスやスペイン、ドイツ料理のエッセンスを詰め込んだおせちや洞爺湖サミットで世界の賓客をもてなした『ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ』(北海道)や京都・祇園で注目されている3人のシェフによるおせちなど、現地に行かなくては食べられないものも多数揃っている。
なかなか旅行へ行けない状況が続いている中で、とってもうれしいおせちだ。
ズラリと揃う、おせちのラインナップ
Webやカタログを見ていても、とにかく目移りしてしまって、なかなか決められないのだが、ライター市村が気になったのが以下のおせちたち。
「ホームエンタテインメント」部門からは、「47都道府県おせち」(かるた付き・29,160円/web・通販のみで受注)。
大阪のどて焼きや広島の牡蠣のレモンオイル漬、福井のサバのへしこなど、各都道府県47の料理に加え、定番の黒豆と穴子八幡巻、数の子西京漬の全50種が入っている。ちびちびつまみながら、酔った頭でかるたをやるのも楽しそうだ。もし一緒に遊んだら、甥っ子たちは喜んでくれるかなぁ。
「髙島屋 家族三世代おせち」(29,160円)は、放送開始から50年を迎えた仮面ライダーをイメージした構成。オリジナルデザインのお重はマニア垂涎モノだ。和・洋・中だけでなく、ハンバーグなど子どもが喜ぶ料理も入っており、たこさんウインナーすら、なんだか高級感を感じた。
いずれにせよ、これだけたくさんのお料理を各世代が喜ぶように揃えるのって大変。また一つひとつお酒が進む美味しさだし、様々なお料理がギュギュッと詰まりに詰まって入っている。いろいろ食べたい私もこれなら大満足だ。
また「取り分け不要のお一人様おせち」は、小ぶりなサイズのおせち。個食用なので感染症対策としても安心感があるし、食べ切れる量ということでフードロスの観点などからも人気なんだそう。
このおせちは「離れて送る家族へおせちを贈る“ギフト”にも」とある通り、ギフトとしてもおすすめだ。義実家は遠方なので飼っている老犬を連れて行きにくいため、この3年ほど帰省できていない私。コロナ禍ということもあり、まだしばらくはお預けになりそうだ。また義父母と会えないのか……と思うと悲しくなってきた。
そう。このおせちは親しい人に贈ることで、一緒にオンラインでつながりながら同じものをいただき、同じ時間を共有してほしいという思いが込められている。
こうやって、会えていない義両親、甥や姪などの顔を思い浮かべながらおせちを選ぶ時間はすごく楽しく有意義だ。
なお、その他にも『新ばし金田中』の「和 二段重」(70,200円〜)や『たん熊北店』の「和 二段重」(32,400円〜)など「さすが髙島屋!」という憧れの名店が勢揃いしている。豪華なものから楽しいものまで幅広いラインナップを見ているだけでワクワクしてくる。
でも芸人とフリーライターの夫婦にとっては、ちょっと覚悟しないと買えないか。夫の仕事が増えてくれたら、いただけるようになるかなぁ!
でも来年もいい年にしたいし! もうしばらくパンフレットとにらめっこしながら、楽しく迷ってみようと思う。
オンラインストアでの予約は2021年9月17日(金)午前10時〜12月26日(日)午前10時まで。
なお、一部除外品はあるものの、11月13日(土)午前10時までの予約分は送料無料なので積極的に活用したい。
詳細は以下か店頭でのパンフレットをご覧あれ。
https://www.takashimaya.co.jp/shopping/special/osechi/
※店頭での予約の場合は、一部商品を除き別途送料がかかります。
取材・撮影/市村幸妙
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。