SNSやテレビなどで、北海道の人気ご当地コンビニエンスストア「セイコーマート」の話題が耳目を集めています。それに関係してか、東京都内など道外の小売店でもプライベートブランド(PB)商品を見かける機会が増えました。物産展のようなイベントではなく、常時、購入できます。特に大手ドラッグストアチェーンの「ウエルシア」に多くの商品が展開していて、SNSでも話題になりました。2021年現在、都内にセイコーマートの店舗はありません。なぜドラッグストアにセイコーマートの商品が並んでいるのでしょう?
画像ギャラリーSNSやテレビなどで、北海道の人気ご当地コンビニエンスストア「セイコーマート」の話題が耳目を集めています。それに関係してか、東京都内など道外の小売店でもプライベートブランド(PB)商品を見かける機会が増えました。物産展のようなイベントではなく、常時、購入できます。特に大手ドラッグストアチェーンの「ウエルシア」に多くの商品が展開していて、SNSでも話題になりました。2021年現在、都内にセイコーマートの店舗はありません。なぜドラッグストアにセイコーマートの商品が並んでいるのでしょう?
道産子の生活インフラ!セイコーマート
「セイコーマート」は株式会社セコマが展開するコンビニエンスストアで「セイコマ」または「セコマ」の愛称で親しまれています。ちょうど今年で創業50周年を迎えました。
北海道の179市町村のうち175市町村にグループの店舗があり、1078店(2021年7月末時点)を展開中。JCSI(日本顧客満足度指数)のコンビニエンスストア部門で5年連続で1位に輝き、全国的な注目を浴びています。
北海道民の間では日常会話に当たり前のように登場するセイコーマート。お店に行ったことが無い人を探すのが難しいくらい圧倒的な存在感です。
人気メニューは店内調理で温かいままで提供するサービス「HOT CHEF(ホットシェフ)」の「カツ丼」。
揚げたてのサクサク衣に、トロトロの半熟玉子というベストな状態でいただけるもので、ダシのきいた味付けにボリュームあるカツの美味しさを引き上げています。この味を一度知った人なら、きっとまた食べたくなってしまうでしょう(ホットシェフは取り扱いのない店舗があります)。
ホットシェフ以外のお惣菜も充実しており、副菜にはぴったりな100円台で購入できるシリーズの商品は、塩さば焼きや煮玉子、ポテトサラダなど、定番のおかずが揃っています。
なかでも「110円(税抜き)パスタ」と呼ばれるボリュームとコストパフォーマンスを実現したメニューは非常に人気があります。どの商品も食事としてはもちろん、一人飲みのおつまみとしてもおススメの品ばかりです。
アイスやジュース、酒類でもオリジナルブランドの商品が充実しています。お店を訪れると豊富な種類から選ぶことができ、日常の買い物も楽しい気持ちになってきます。パスタのシリーズについてはウエルシアにも並んでおり、懐かしい味が東京で味わえることにわくわくします。
セイコーマートの商品を探しにウエルシアへ
早速、セイコーマートの商品の存在を確かめに、普段、打ち合わせで出かける機会の多い東京・神田界隈にある「ウエルシア神田小川町店」へ行ってきました。お店の入り口から進み、奥に突き当たるとお酒売り場を発見。
缶製品の商品棚には「ガラナサワー」「北のサングリアサワー」「北海道メロンサワー」の3種が置かれていました!こちらはセイコーマートの人気商品です。店長の小原薫さんに聞くと「年齢層は若めで、男女問わず20~40代の方がご購入層です。いずれも他メーカーではあまり見かけないフレーバーということで人気なのではないでしょうか」と話します。
その横にはセコマのワインブランド「G7」シリーズのコーナーが。「G7」シリーズはセコマでも人気なチリ産ワインで、1本580円(税別)程度と手ごろな値段ながらも「この値段では考えられない美味しさ」(セコマHPより)と評されています。
「ワインはシリーズの全8種類を取りそろえています。他のワインと比べてもコストパフォーマンスが高く、味も良くて、とても人気です。主にお仕事終わりと思しき40~50代の男性を中心にご購入いただいています」(小原さん)。
続いて、お弁当をチェック。売り場には一般的なお弁当、おにぎり、サンドイッチをはじめ、ウエルシアと同じイオングループのオリジン弁当や、先日話題になった吉野家の牛丼もあって大いに充実しています。
そんな商品群の中にセコマ愛用者にお馴染みの110円(税別)のパスタシリーズがありました!あれ?よく見ると118円(税別)?原料輸送コストがかかるため、北海道のセイコーマートとはやむを得ず異なる価格になっているとのこと。
この日は「クリーミーカルボナーラ」「スパゲッティナポリタン」「チキンたっぷりカルボナーラ」の3種を購入しました!味や食べ応えについては後に改めてレポートします。
小川町店にはこの他、アイス類(取材日は人気の北海道メロンソフトは残念ながら品切れ中)、おにぎり、牛乳なども置かれていて、この日は合計16種類のセコマ商品を確認出来ました。物産展ほどの規模はないものの、数々のセコマ商品が道産子の心を満足させてくれます。
ウエルシアではなぜセイコーマートの商品を扱うのか?聞いてみた
ウエルシアにセイコーマートの商品が展開されている理由について、ウエルシア広報に電話で聞いてみました。
――セコマさんの商品を取り扱うきっかけは何だったのですか?
「当時、セコマさんの赤尾昭彦元会長の特集番組を弊社関係者が見たことがきっかけです。取り扱う商品への思いや、経営者としての姿勢などに共感したことから弊社側からお声をかけさせていただき、お取引につながったとのことです」
――取扱商品数はどのくらいあるのでしょうか?
「お取引開始時は北海道メロンソフトなど数点の商品でしたが、2017年からパスタやおにぎりなどお惣菜の人気商品も加わり、現在、酒類を含めて最大40品目ほどの取り扱いがございます」
――そんなにあるのですね!人気商品はどのような商品でしょうか。
「牛乳やワインが人気ですね。お惣菜の中ではパスタ類が人気です。中でもスパゲティナポリタンが一番人気ですね」
――スパゲティナポリタン。私も久しぶりにいただいてみたいと思います。
私のようなホームシックになった北海道出身の方が買い求めるのでしょうか?
「必ずしもそうではないと思います(笑)。北海道に関するお問い合わせも少なくはないのですが、お客様はセコマさんの商品であるとは知らずに購入される方が多く、品質、コストパフォーマンスなど純粋に商品としての評価が高いという印象です」
――品質、コスパの高さは皆さんが声をそろえておっしゃるところですね。ところで、コラボ商品を作られていますね。
「はい。『チョコクランチ抹茶バー』という製品を今年の4月に発売しました。北海道豊富町産の牛乳と生クリーム、静岡県島田市川根産の有機抹茶を使用しています。横浜薬科大学総合メデイカルセンターの渡邉康雄博士監修で、セコマグループのアイス工場で生産いたしました。全国のウエルシアグループ 1850 店舗で販売しています」
――全国のウエルシアさんで購入できるのですね。ちなみにお惣菜を取り扱っているお店は現状、何店くらいありますか?
「関東の1都6県と長野県のウエルシア計170店です。惣菜は消費期限の短い商品ですので、関東のセコマさんの工場で作ったものを流通・販売することのできる範囲ということでこのエリアになります」
――都内のお店ですとセコマさんの商品が充実しているお店は他にどちらがあるでしょうか?
「都内ですと、小川町店以外ではO-GUARD新宿店(新宿区)や浮間店(北区)、足立西新井店(足立区)もセコマさんの商品ラインアップが充実しています」
お話を伺い、ウエルシアだけでセコマ商品を40品も扱っていることに驚きました。次回は購入したパスタの話題から、セイコーマートを運営するセコマさんに充実のプライベートブランドへのこだわりと道外進出への詳しいお話を聞いてみたいと思います。(つづく)
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