追記
料理の世界では旨い料理を出すのは基本中の基本だが、次に大事なのは客に愛されることだと俺は思う。その点、敦士は間違いなく人に愛される。
良い客との出会いは若い料理人が成⻑する上でとても大切だ。辛辣な意見、同情、哀れみ、賛同、絶賛。逆説的に言えば、客に愛される店は料理も旨いし、 居心地も良い。俺は『鮨 敦士』の握りの中にマグロにかける情熱と若さ、そして爽やかな気迫を感じた。
「敦士ならやってくれる」。
なにをやってくれるかは秘密だが。願わくはたくさんの上客に支えられる居心地の良いお店になってほしいものだ。
■『鮨 敦士』
[住所]東京都渋谷区宇田川町11-2
[営業時間]17時〜23時
[料金]25000円
[電話]03-6823-4527
[席数]カウンターのみ、6席
[予約可]電話予約のみ(1日1組限定)
[アクセス]JR山手線ほか渋谷駅ハチ公口より徒歩8分
取材・撮影/鵜澤昭彦