梅干しは古来より塩だけで漬けるもの
また、おにぎりに梅干しはお約束ですが、多くは中の具として梅干しが丸ごとか、あるいはほぐされたものが入っていますよね。しかし、ここでもオイラは梅干しを中に入れません。おにぎりに2~3個分のご飯をよそい、ほぐした梅干しを混ぜ混んで握っています。
「そんなことをしているから血圧が高いのだろう」と、賢明な読者がたは思われることでしょう。
しかし、オイラの尊敬する高名な自然派医師・本間真二郎先生は著書(※)の中で、血圧と塩の関係についてこのように述べられております。「制限すべきなのは精製塩であり、塩分ではありません。ミネラル豊富な天日干しの自然海塩などの天然塩は、むしろ積極的にとりましょう」と。ありがたいお言葉です。
※本間真二郎『感染を恐れない暮らし方 新型コロナからあなたと家族を守る医食住50の工夫』(講談社ビーシー/講談社)
そこで皆様への質問です。市販の梅干しって、おいしいと思われますか? 私はまったく思いません。みょうな酸っぱさと甘さが苦手なのです。試しにスーパーで、梅干しのパッケージをひっくり返してください。原材料表示には添加物だらけです。
梅干しはそもそも保存食です。古来より塩だけで作ってきたものです。オイラはこの20年、塩分量を加減してきましたが、言えることは梅の重量に対して15%より少ない塩分量では、確実にカビます。
ところが市販の梅干しときたら、「塩分6%」「塩分10%」などのものもあります。本来それでは保存食にはならないのですが、酸を補い、アミノ酸や糖などで味を人工的に加えて、保存食のように加工しているのです。だから、梅干し本来の味にはならないのです。
どうか皆様、今年の夏は間に合わなくても、いつかは手作り梅干しに挑戦してみてください。きっと梅干しがいま以上に大好きになります!