マリモの生息する阿寒湖と、まるでマジックのようなまりも羊羹
オンネトーからさらに東へ走ること20分、阿寒湖(釧路市阿寒町)に到着。火山の噴火によって生まれた湖です。特別天然記念物のマリモは、阿寒湖内に浮かぶチュウルイ島のマリモ展示観察センターか、温泉街にある阿寒湖畔エコミュージアムセンターで見ることができます。
温泉街には北海道最大のアイヌ集落「アイヌコタン」があり、アイヌの伝統的な舞踊を見られたり、伝統工芸品を買ったりすることができます。
阿寒湖を訪れたとき、湖畔の食事をした店舗で銘菓の「まりも羊羹」をもらいました。マリモを模して作られた緑色の球形の羊羹で、小さなゴムボールのようにも見えます。
包んでいるゴム状の風船の表面を楊枝でプチッと刺すと、表面が勢いよく剥けて、中身が「つるん」と出てきます。まるでマジックのようで、小学生の息子はその瞬時の出来事に目をぱちくりさせて驚いていました。
阿寒湖では冬に「フロストフラワー」が見られます。条件が整ったときにだけ湖面に花のような結晶が現れる、冬の自然現象です。四季を通じてさまざまな自然を味わえるので、今度は冬にも訪れてみようと考えています!
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使