旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
かぼちゃはとれたてより、ちょっと置いたものが美味!
甘く、ホクホクした食感が特徴のかぼちゃは、秋から冬が旬。実は、収穫の最盛期は7~8月なのですが、収穫したものを保管して水分が少し抜け甘味が増して食べ頃になるのは9月以降なのです。
かぼちゃは他の野菜とは異なり、とれたての未完熟のものは水分が多くて甘味も少なめ。スープの具材などとして利用するならとれたてでも美味しくいただけますが、煮物、天ぷらのようなかぼちゃ本来の甘みを楽しむような料理に使用する場合は、収穫してから少し時間が経った、追熟が進んだものを使用するのがお薦めです。
追熟することで、かぼちゃの中のでんぷんが分解されて糖に変わり、甘みが増すからです。
かぼちゃは長期間の保存が可能です。ただし、保管方法には注意が必要です。新聞紙で包み、風通しが良い場所で気温が10~15℃くらいの場所で保存すると1~2カ月ほどは保存が可能です。 直射日光が当たる場所や気温が高い場所に保管すると腐ってしまうので注意しましょう。
カットした後はワタと種を掻き取ってラップなどで包んで冷蔵庫に入れておきましょう。ただし、カットしたものは日持ちはしないので1週間くらいで食べ切りましょう。
美味しいかぼちゃの見分け方
皮の表面にツヤがあり、手に持った時にずっしりと重たいものを。スーパーでは切った状態のものも売られていますが、切ったものは追熟ができないので完熟を見極めることが重要です。
チェックするポイントは種の状態です。種がぎっしり詰まっていて、種のひとつひとつがふっくらと膨らんでいるものを。薄く平たい種が多いものは完熟が進んでいない可能性があります。また、果肉の色が鮮やかなものを選びましょう。
ヘタの周辺が窪み、ヘタがコルクのように乾いてひびが入っていれば、でんぷんが糖にしっかり変わって食べ頃になった証拠です! ヘタにみずみずしさが残っているようなら少し置いて追熟してから食べましょう。
かぼちゃの注目栄養素
旬のかぼちゃは、美味しさだけではなく、栄養素もアップします。特に、注目したい栄養素はすぐれた抗酸化作用を持つビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含んでいる点です。かぼちゃを食べれば、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素をすみやかに除去できてしまうのです。
また、ビタミンEは血行促進させ、疲労を回復させる効果も高いため、体がダルい、疲れがとれにくいといった時には、かぼちゃを使ったおかずを一品プラスしましょう。
βカロテンやビタミンEは油と一緒にとると吸収効率がアップするので、ソテーや天ぷら、マヨネーズなど脂質を含む調味料と和えてサラダにするなど、油を使って調理すると、栄養価を高めることができます。また、ポタージュ、カレー、シチューやグラタンの具として使うのものお薦めです。