旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう! 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
栗は採れたてより追熟させると甘味が増す
秋の味覚の代表格である「栗」。秋には栗を使った料理やスイーツなどが店頭を賑わします。
栗は、日本栗(和栗)、西洋栗、中国栗、アメリカ栗の4つに大別されます。日本で栽培されている栗のほとんどは和栗と呼ばれるものです。
栽培面積・生産量とも全国第1位を誇るのは茨城県です。特に、茨城県笠間は栗の一大産地です。また、長野県の小布施、兵庫県の丹波、岐阜県の中津川も栗の産地として知られています。丹波地方で採れる丹波栗はブランド栗として有名です。
栗は採取されたばかりのものよりも、低温で2週間から1カ月ほど寝かせる(熟成させる)ほうがでん粉が糖に変わり、甘味が増して美味しくなります。低温貯蔵で熟成されたものが販売されていることもあります。ただし、追熟させた栗が販売されるのは、旬から1カ月ほど経った11月頃からです。
家庭で寝かせる場合、よく洗った栗を水気をしっかり拭き取ってキッチンペーパーで包み、数か所穴を開けたビニール袋に入れて冷蔵庫のチルド室に保存しましょう。常温保存では甘味を増すことはできません。
湿気が多すぎるとカビが発生したり、腐ってしまったりするのでキッチンペーパーが湿っているようだったら交換しましょう。
保存開始から3日くらいから徐々に甘さが増してきます。家庭で保存する場合は最長で1カ月に留めるのがお薦めです。
追熟が進んで甘さが増した栗は、皮ごと蒸しても、茹でても、焼いてもよし! 焼く場合ははぜると危険なので、皮に切り込みを入れておきましょう。また、栗ごはんや栗きんとん、同じく秋が旬のさつまいもをマッシュして粗く砕いた栗を混ぜ込んだポテトサラダにしても美味ですよ!
美味しい栗の見分け方
皮の表面に傷がなく光沢やツヤがあり、粒が大きいものを。皮に光沢がなくひからびた感じのものは鮮度が落ちている可能性があります。また、持ってみてずっしり重みを感じるものを選びましょう。虫食い穴などがないかもしっかり確認しましょう。
栗の注目栄養素
栗の注目点はカリウムの含有量が多いこと。カリウムはむくみの改善をサポートしたり、摂りすぎた塩(ナトリウム)を排出する働きも持つため、高血圧の予防効果も期待できます。
また、美肌効果や、免疫力を高める効果があるビタミンCですが、加熱すると壊れてしまうという欠点があります。しかし、栗に含まれるビタミンCは熱に強いため加熱調理しても無駄なく摂取できることが嬉しいポイントです。
気になるのは糖質が多いためカロリーが高めな点です。1粒当たり30kcal超くらいなので、食べすぎるとあっという間にカロリーオーバーになってしまうので食べすぎには注意しましょう。
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