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全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、 青森・八戸で当時“かなり先を行っていたラーメン”と言える「八戸麺道 大陸」を紹介します。

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)
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2002年に完成していた“先を行くラーメン”

2002年3月、新横浜ラーメン博物館で行った企画「新ご当地ラーメン創生計画」の第2弾で誕生したのが、青森県は八戸市からやってきた「八戸麺道 大陸」です。“ラーメンの鬼”こと、あの佐野実さん(故人/支那そばや創業者)をプロデューサーに迎え入れて実現したラーメンでした。

思えば、佐野さんが“一番脂ののっていた時期”でしたので、佐野さんのすべての知識や技術が詰まったラーメンで、それから20年以上が経過した現在でも、“かなり先を行っていた”ラーメンだと感じています。

残念ながら、八戸の店はすでに廃業しましたが、新横浜ラーメン博物館30周年企画「あの銘店をもう一度」にて、2022年12月16日からの3週間、期間限定で復活を遂げました。20年ぶりに食べたラーメンは、今でもずば抜けていました。そんな一歩先を行っていたラーメンを振り返ります。

【「八戸麺道 大陸」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:2002年3月6日~2003年2月23日
・「あの銘店をもう一度」出店:2022年12月16日~2023年1月9日

佐野実さんの指導のもと、八戸の新しいご当地ラーメンとしてラー博に出店した箭内一三さん=2003年
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おとなの週末Web編集部
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