「つまみのイカ天」の作り方
材料は、干しスルメイカ、日本酒と、天ぷらの衣だけ。ハイ、塩や醤油といった味付けもしません。スルメイカを酒にひたすことで、いかの甘みと風味が日本酒と混然一体になり、深い味わいとなるのです。血圧高めのジジイにとっては、なんともありがたい一品でした。オイラの作り方をご紹介します。
●つまみのイカ天(仕込み編)
1)干しスルメイカをよく水洗いし,水けをきってから、胴とゲソ(足の部分)に分ける。※胴からゲソを、手ではがすよようにすると簡単にはずせます。その際、胴にあるスルメイカの軟骨もはずすと、食感がよくなります。
2)胴とゲソを容器に収め、ひたひたになるまで日本酒を注ぐ。冷暗所で2日ほどおく。※今回は小ぶりなスルメイカ5枚を、日本酒200mlにひたしました。
●つまみのイカ天(調理編)
1)日本酒にひたしたスルメイカをバットになどに上げ、水けをきってから、キッチンバサミで食べやすく切る。
2)天ぷらの衣を用意する。材料は小麦粉と卵、水のみ。※小麦粉などの配合はお好みで大丈夫です。オイラは、小麦粉300g、卵1個、水300mlをあわせました。
3)鍋に油を入れ火にかけ、油が適温になってきたら、カットしたスルメイカに衣をつけ、一つずつ油に入れ揚げていく。※ポイントは、カットしたスルメイカが重ならないよう「一つずつ衣をつける」点だけです。
4)衣をつけたスルメイカが浮き上がってくれば出来上がり。揚げたてでいただく。※もちろん、冷ましてからでもおいしくいただけます。お好みですが、七味唐辛子をふったり、マヨネーズをつけたりするのもアリです。ただし、日持ちはしませんので、翌日には食べきりましょう。
文・写真/沢田 浩
さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社