福島 喜多方ラーメン『食堂 七彩』 @都立家政 縮れある平打ち熟成多加水麺に、豚骨を使用しながらも清らかであっさり味のスープがしっかり絡まり、すするごとに旨さが広がる喜多方ラーメン。麺にダシにトッピングの具材にと、厳選素…
画像ギャラリー進化系、懐かしの味ばかりでなく全国各地で人気のご当地ラーメンが味わえるのも東京ならでは。ここでは、都内で食べられる北海道~北信越地方のラーメンを集めてみました!
【北海道・東北エリア】
北海道からは札幌の味噌、旭川の醤油ではなく、じわり味わい深い、函館の塩をご紹介。東北各地の味はどこか懐かしさを感じる、やさしい醤油味をセレクトしました。
北海道 函館ラーメン『函館塩ラーメン 五稜郭』 @荻窪
これぞ昭和スタイルの函館の味
その豊潤な1杯から函館出身の店主・山本さんの地元愛が伝わってくるようだ。澄んだスープ、端正な麺。旨みがじゅわっと染みたトッピングの麩と味わえば、脳裏に清らかな北国の風景が浮かんでくる。最先端の味とは真逆かもしれない。というのも、あえて昭和の函館スタイルを狙っているから。
ラーメン 800円
食材はなるべく道産にこだわり、特にスープに使う道南産真昆布は漁師直送の最上級品。水から煮出すことで雑味のない上品な旨みに仕上げている。さらにそのスープをよく吸うストレート麺も函館の老舗「出口製麺」から届く特注。東京の気候を考慮して加水率などを日々調整しているのだとか。誠実な旨さに自分の故郷をも懐かしく想う、そんな優しい力を感じる味だ。
[住所]東京都杉並区天沼3-28-7
[電話]非公開
[営業時間]11時半~17時(スープが無くなり次第終了)
[休日]月・火 ※祝は営
[交通]JR中央線ほか荻窪駅北口から徒歩5分
青森 津軽ラーメン『長尾中華そば 神保町店』 @小川町
陸奥湾などで多量に水揚げされるイワシの焼き干しや煮干しダシと、中華麺が合わさって誕生したとも言われている津軽ラーメン(誕生は諸説あり)。それはどこか懐かしさも感じる、素朴でやさしい味わいだ。パンチの効いたラーメンが多くなるなか、澄んだスープの染み渡るようなおいしさは逆に新鮮で、何度食べても飽きがこない。
あっさりらーめん 800円
[住所]東京都千代田区神田小川町1-7 神田小川ハイツ108
[営業時間]11時〜20時、土〜15時
[休日]日・祝
[交通]都営新宿線小川町駅A6出口から徒歩4分
山形 酒田ラーメン『ワンタンメンの満月』 @三鷹
飛魚や煮干し、昆布など魚介ダシがベースとなった、やさしく滋味深い醤油スープと自家製麺。そこに極薄生地のワンタンがのるのが酒田ラーメンの特徴。こちらは酒田市で開業以来約60年という老舗を本店に持つ東京店。最初はふわっと柔らかく、食べ進むうちに具材からの旨みが溶け出して深い味わいに変わっていくスープが絶品だ。
ワンタンメン(煮玉子入) 950円
[住所]東京都三鷹市下連雀4-16-15 東洋三鷹コーポ1階
[営業時間]11時半〜19時半LO ※スープがなくなり次第終了
[休日]木、隔週の水
[交通]JR中央線ほか三鷹駅南口から徒歩10分
福島 喜多方ラーメン『食堂 七彩』 @都立家政
縮れある平打ち熟成多加水麺に、豚骨を使用しながらも清らかであっさり味のスープがしっかり絡まり、すするごとに旨さが広がる喜多方ラーメン。麺にダシにトッピングの具材にと、厳選素材を使用した同店の一杯は喜多方以上に喜多方なおいしさと評判で、開店以来20年近く経つが、いまだに衰えない人気ぶりだ。塩味もあり。
喜多方ラーメン(醤油・肉そば) 1270円
[住所]東京都中野区鷺宮3-1-12
[営業時間]11時半〜15時、18時〜24時(土・日・祝は〜22時)
[休日]火
[交通]西武新宿線都立家政駅から徒歩3分
【北信越・関東エリア】
コッテリあり、真っ黒あり、かと思えばやさしい味わいありの醤油。さらに海で働く人に向けた、辛さが魅力の担々麺と様々な味わいが揃うエリア。紹介していないが、横浜にはサンマーメン、川崎にはニュータンタンメンなどもある。
新潟 燕三条ラーメン『らーめん潤 蒲田店』 @蒲田
まろやかでコク深い背脂の誘惑!
丼を覆い尽くす背脂の海。箸を入れればうどんの如き極太麺がハイこんにちは。これがいわゆる”背脂チャッチャ系”の元祖、燕三条ラーメンの特徴である。その昔、出前の際にスープが冷めないよう背脂をたっぷり張り、のびないよう麺を太く……そんな先人の知恵から生まれたんだそうな。
中華そば 950円
地元人気店から暖簾分けした東京1号店が蒲田店だ。日高昆布やゲンコツなど10時間以上煮出したスープは仕上げに3種の煮干しとカツオ節を大量投入することで魚介の風味をぐぐっとアップ。
一面の背脂はコッテリかと思いきや、これが実にまろやかで。とろとろと舌を潤す旨みにうっとりだ。コシのある麺は生の状態で250g、茹でると2倍近くのボリュームになるんだって。わお!
[住所]東京都大田区蒲田5-20-7
[電話]03-5714-7255
[営業時間]10時~24時(金・土~翌1時)
[休日]無休
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅東口から徒歩4分
富山 富山ブラックラーメン『豚系 麺家いろは 秋葉原店』 @秋葉原
漆黒なるスープの色合いに一瞬驚かされるが、すすってみれば塩味は控えめ。醤油が芳醇に香り、クセになる味わいの「富山ブラックラーメン」。醤油を濃くすることで、肉体労働者においしく塩分補給をと考え出されたのがその発祥のようだ。同店のスープは動物系と魚介系のダシに魚醤タレを使用し、より豊潤な香りと旨みある一杯に仕上げている。
富山ブラック味玉ラーメン 1000円
[住所]東京都千代田区神田花岡町1-1 ヨドバシAkiba8階
[営業時間]11時〜22時LO
[休日]無休 ※施設に準ずる
[交通]JR山手線他秋葉原駅中央口から徒歩2分
栃木 佐野ラーメン『進ちゃん らーめん』 @吉祥寺
鶏ガラ、ゲンコツ、煮干しなどからなるあっさりした醤油味のスープ。そして青竹打ちで仕上げる多加水の平打ち縮れ麺。伝統的なふたつの特徴からなるラーメンは、ご当地そのままのすっきりとしたやさしい味わいで、都内唯一の“佐野ラーメン会”認定の店となっている。こちらもご当地の味、鶏肉にウスターソースで下味をつけた「黒から揚げ」もぜひ。
味玉らーめん 940円
[住所]東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コスピ吉祥寺A館地下1階
[営業時間]11時〜14時半LO、17時〜19時半LO、土・日・祝11時〜19時半LO
[休日]水(※ほか、コスピ吉祥寺に準ずる)
[交通]JR中央線他吉祥寺駅東口から徒歩4分
千葉 勝浦タンタンメン『日本橋 鳥久』 @茅場町
海で働く人々の冷えた体を温めてもらおうと考案されたのが、ラー油の辛味が効いた勝浦タンタンメン。勝浦出身の店主が地元でその味を習い、ランチタイムで提供しているのがこちらの一杯。都内唯一の公認店の味わいは、ラー油の絡みを支える豚肉の旨みと玉ねぎの甘みのバランスが絶妙で、辛いけれど食べる手が止まらない旨さだ。
勝浦タンタンメン 900円
[住所]東京都中央区日本橋茅場町3-8-10 リベラ茅場町ビル地下1階
[営業時間]11時半〜13時半LO、18時〜21時45分LO、土17時半〜21時45分LO
[休日]日・祝
[交通]地下鉄日比谷線八丁堀駅A5出口から徒歩2分 ※勝タンの提供は平日のランチのみ
撮影/大西尚明(五稜郭、潤)、取材/肥田木奈々(五稜郭、潤)、編集部(長尾中華そば、ワンタンメンの満月、七彩、麺家いろは、進ちゃん らーめん、鳥久)
※2023年2月号発売時点の情報です。
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