東京で味わえる“ご当地ラーメン”「東日本編」函館ラーメン・津軽ラーメン・燕三条ラーメン・佐野ラーメン…8選をご紹介!

進化系、懐かしの味ばかりでなく全国各地で人気のご当地ラーメンが味わえるのも東京ならでは。ここでは、都内で食べられる北海道~北信越地方のラーメンを集めてみました! 【北海道・東北エリア】北海道からは札幌の味噌、旭川の醤油で…

画像ギャラリー

進化系、懐かしの味ばかりでなく全国各地で人気のご当地ラーメンが味わえるのも東京ならでは。ここでは、都内で食べられる北海道~北信越地方のラーメンを集めてみました!

【北海道・東北エリア】
北海道からは札幌の味噌、旭川の醤油ではなく、じわり味わい深い、函館の塩をご紹介。東北各地の味はどこか懐かしさを感じる、やさしい醤油味をセレクトしました。

北海道 函館ラーメン『函館塩ラーメン 五稜郭』 @荻窪

これぞ昭和スタイルの函館の味

その豊潤な1杯から函館出身の店主・山本さんの地元愛が伝わってくるようだ。澄んだスープ、端正な麺。旨みがじゅわっと染みたトッピングの麩と味わえば、脳裏に清らかな北国の風景が浮かんでくる。最先端の味とは真逆かもしれない。というのも、あえて昭和の函館スタイルを狙っているから。

ラーメン 800円

『函館塩ラーメン 五稜郭』ラーメン 800円 ゲンコツや鶏ガラに魚介系のダシを加えたスープは沸騰させず弱火で仕込むことで深みのある澄んだ味わいに。トッピングの麩も特徴

食材はなるべく道産にこだわり、特にスープに使う道南産真昆布は漁師直送の最上級品。水から煮出すことで雑味のない上品な旨みに仕上げている。さらにそのスープをよく吸うストレート麺も函館の老舗「出口製麺」から届く特注。東京の気候を考慮して加水率などを日々調整しているのだとか。誠実な旨さに自分の故郷をも懐かしく想う、そんな優しい力を感じる味だ。

『函館塩ラーメン 五稜郭』

[住所]東京都杉並区天沼3-28-7
[電話]非公開
[営業時間]11時半~17時(スープが無くなり次第終了)
[休日]月・火 ※祝は営
[交通]JR中央線ほか荻窪駅北口から徒歩5分

青森 津軽ラーメン『長尾中華そば 神保町店』 @小川町

陸奥湾などで多量に水揚げされるイワシの焼き干しや煮干しダシと、中華麺が合わさって誕生したとも言われている津軽ラーメン(誕生は諸説あり)。それはどこか懐かしさも感じる、素朴でやさしい味わいだ。パンチの効いたラーメンが多くなるなか、澄んだスープの染み渡るようなおいしさは逆に新鮮で、何度食べても飽きがこない。

あっさりらーめん 800円

『長尾中華そば 神保町店』あっさりらーめん 800円 同店ではダシに全国各地からの厳選した煮干しを使用。その風味をさらに生かすため、動物系ダシを加えた「濃厚煮干し系」も提供。ともに完成度の高い1杯だ

[住所]東京都千代田区神田小川町1-7 神田小川ハイツ108
[営業時間]11時〜20時、土〜15時
[休日]日・祝
[交通]都営新宿線小川町駅A6出口から徒歩4分

山形 酒田ラーメン『ワンタンメンの満月』 @三鷹

飛魚や煮干し、昆布など魚介ダシがベースとなった、やさしく滋味深い醤油スープと自家製麺。そこに極薄生地のワンタンがのるのが酒田ラーメンの特徴。こちらは酒田市で開業以来約60年という老舗を本店に持つ東京店。最初はふわっと柔らかく、食べ進むうちに具材からの旨みが溶け出して深い味わいに変わっていくスープが絶品だ。

ワンタンメン(煮玉子入) 950円

『ワンタンメンの満月』ワンタンメン(煮玉子入) 950円 極薄生地の自家製ワンタンはトゥルリとしたのど越し。麺とは違う食べ応えはもちろん、数種の煮干しを使ったスープとの絡みを楽しみたい

[住所]東京都三鷹市下連雀4-16-15 東洋三鷹コーポ1階
[営業時間]11時半〜19時半LO ※スープがなくなり次第終了
[休日]木、隔週の水
[交通]JR中央線ほか三鷹駅南口から徒歩10分

福島 喜多方ラーメン『食堂 七彩』 @都立家政

縮れある平打ち熟成多加水麺に、豚骨を使用しながらも清らかであっさり味のスープがしっかり絡まり、すするごとに旨さが広がる喜多方ラーメン。麺にダシにトッピングの具材にと、厳選素材を使用した同店の一杯は喜多方以上に喜多方なおいしさと評判で、開店以来20年近く経つが、いまだに衰えない人気ぶりだ。塩味もあり。

喜多方ラーメン(醤油・肉そば) 1270円

『食堂 七彩』喜多方ラーメン(醤油・肉そば) 1270円 動物性のダシと伊吹いりこや真昆布といった魚介ダシが絶妙に配合されたスープは完飲必至。国産小麦のみ使用の手揉み麺はもっちりで、香り高く甘みあり美味

[住所]東京都中野区鷺宮3-1-12
[営業時間]11時半〜15時、18時〜24時(土・日・祝は〜22時)
[休日]火
[交通]西武新宿線都立家政駅から徒歩3分

【北信越・関東エリア】
コッテリあり、真っ黒あり、かと思えばやさしい味わいありの醤油。さらに海で働く人に向けた、辛さが魅力の担々麺と様々な味わいが揃うエリア。紹介していないが、横浜にはサンマーメン、川崎にはニュータンタンメンなどもある。

新潟 燕三条ラーメン『らーめん潤 蒲田店』 @蒲田

まろやかでコク深い背脂の誘惑!

丼を覆い尽くす背脂の海。箸を入れればうどんの如き極太麺がハイこんにちは。これがいわゆる”背脂チャッチャ系”の元祖、燕三条ラーメンの特徴である。その昔、出前の際にスープが冷めないよう背脂をたっぷり張り、のびないよう麺を太く……そんな先人の知恵から生まれたんだそうな。

中華そば 950円

『らーめん潤 蒲田店』中華そば 950円 背脂の量は標準や少なめなど5段階。岩のりは地元の本店が始めたトッピングで、背脂スープとチャーシューに絡めて食べるのがおすすめ

地元人気店から暖簾分けした東京1号店が蒲田店だ。日高昆布やゲンコツなど10時間以上煮出したスープは仕上げに3種の煮干しとカツオ節を大量投入することで魚介の風味をぐぐっとアップ。

一面の背脂はコッテリかと思いきや、これが実にまろやかで。とろとろと舌を潤す旨みにうっとりだ。コシのある麺は生の状態で250g、茹でると2倍近くのボリュームになるんだって。わお!

『らーめん潤 蒲田店』

[住所]東京都大田区蒲田5-20-7
[電話]03-5714-7255
[営業時間]10時~24時(金・土~翌1時)
[休日]無休
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅東口から徒歩4分

富山 富山ブラックラーメン『豚系 麺家いろは 秋葉原店』 @秋葉原

漆黒なるスープの色合いに一瞬驚かされるが、すすってみれば塩味は控えめ。醤油が芳醇に香り、クセになる味わいの「富山ブラックラーメン」。醤油を濃くすることで、肉体労働者においしく塩分補給をと考え出されたのがその発祥のようだ。同店のスープは動物系と魚介系のダシに魚醤タレを使用し、より豊潤な香りと旨みある一杯に仕上げている。

富山ブラック味玉ラーメン 1000円

『豚系 麺家いろは 秋葉原店』富山ブラック味玉ラーメン 1000円 やや太めの自家製麺はもちもち食感で噛むほどに小麦の甘みを感じ、スープとの絶妙のバランス。富山ならではの白エビ塩ラーメンも香り高く美味

[住所]東京都千代田区神田花岡町1-1 ヨドバシAkiba8階
[営業時間]11時〜22時LO
[休日]無休 ※施設に準ずる
[交通]JR山手線他秋葉原駅中央口から徒歩2分

栃木 佐野ラーメン『進ちゃん らーめん』 @吉祥寺

鶏ガラ、ゲンコツ、煮干しなどからなるあっさりした醤油味のスープ。そして青竹打ちで仕上げる多加水の平打ち縮れ麺。伝統的なふたつの特徴からなるラーメンは、ご当地そのままのすっきりとしたやさしい味わいで、都内唯一の“佐野ラーメン会”認定の店となっている。こちらもご当地の味、鶏肉にウスターソースで下味をつけた「黒から揚げ」もぜひ。

味玉らーめん 940円

『進ちゃん らーめん』味玉らーめん 940円 現地では機械式も増えているが、青竹打ちだからこそのもちもち麺にこだわる。テイクアウトが可能なほか、ランチでは未就学児童の無料サービスも

[住所]東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コスピ吉祥寺A館地下1階
[営業時間]11時〜14時半LO、17時〜19時半LO、土・日・祝11時〜19時半LO
[休日]水(※ほか、コスピ吉祥寺に準ずる)
[交通]JR中央線他吉祥寺駅東口から徒歩4分

千葉 勝浦タンタンメン『日本橋 鳥久』 @茅場町

海で働く人々の冷えた体を温めてもらおうと考案されたのが、ラー油の辛味が効いた勝浦タンタンメン。勝浦出身の店主が地元でその味を習い、ランチタイムで提供しているのがこちらの一杯。都内唯一の公認店の味わいは、ラー油の絡みを支える豚肉の旨みと玉ねぎの甘みのバランスが絶妙で、辛いけれど食べる手が止まらない旨さだ。

勝浦タンタンメン 900円

『日本橋 鳥久』勝浦タンタンメン 900円 焼鳥の名店ながら、ランチはこの勝タンのみ。ご飯と生卵の無料サービスもあるので、スープを残しておき、雑炊風に食べても美味

[住所]東京都中央区日本橋茅場町3-8-10 リベラ茅場町ビル地下1階
[営業時間]11時半〜13時半LO、18時〜21時45分LO、土17時半〜21時45分LO
[休日]日・祝
[交通]地下鉄日比谷線八丁堀駅A5出口から徒歩2分 ※勝タンの提供は平日のランチのみ

撮影/大西尚明(五稜郭、潤)、取材/肥田木奈々(五稜郭、潤)、編集部(長尾中華そば、ワンタンメンの満月、七彩、麺家いろは、進ちゃん らーめん、鳥久)

※2023年2月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

『マツコの知らない世界』で「フライドポテトの世界」特集 読んで味を想像!『おとなの週末』の“フライドポテト”記事をご紹介!

『秘密のケンミンSHOW極』で「石巻焼きそば」特集 『おとなの週末』おススメ「ご当地焼きそば」情報“美味2選”をご紹介!

工場直営の「激安店」で爆買いしたら、想像以上の《高コスパ》だった…!日常使いから「高級フルーツ店」まで一挙大公開

東京・千葉の「貝のうまい専門居酒屋」ベスト5店…街歩き《高円寺・上野・恵比寿・神田・九十九里》で覆面大調査

おすすめ記事

名古屋のコーヒーは量が多い!?コーヒー好き女優・美山加恋がモーニングでその真相を知る

肉厚!もつ煮込みがうまい 創業70年の老舗『富久晴』はスープも主役「ぜひ飲み干して」

東京、高田馬場でみつけた「究極のラーメン」ベスト3店…鶏油、スープ濃厚の「絶品の一杯」を覆面調査

禁断の2尾重ね!「うな重マウンテン」 武蔵小山『うなぎ亭 智』は 身がパリッと中はふっくら関西風

この食材の名前は? やせた土地でも育ちます

満腹でも気分は軽やか!東京産食材にこだわったヘルシービュッフェ を提供 八重洲『ホテル龍名館東京 花ごよみ東京』

最新刊

「おとなの週末」2024年12月号は11月15日発売!大特集は「町中華」

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…