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『cafe紅鹿舎』 @有楽町

あの和食材が入った愛情たっぷりの味

元祖ピザトーストなら昭和32年創業の『紅鹿舎』。初代の妻で2代目の村上節子さんが夫から新メニューを相談された時、「手軽な食材でピザが作れたら」と考案した。以来、喫茶店の定番として全国で愛されているそうな、完。じゃなくて!実はこの名喫茶、美味の宝庫だとご存じ?

チキンカレーのオーブン焼き 1600円

『cafe紅鹿舎』チキンカレーのオーブン焼き 1600円 ※14時~ イチから作るルウはスパイシーだがチーズと焼くとまろやかに

何せ品数は約240種。今回注目したのが「チキンカレーのオーブン焼き」だ。独自のルウは辛さを主張しつつ、クセが強くないチーズと焼いてまろやかに。刺激の中にどこか懐かしい風味があるのは具に和食材を使うからだそう。それはキンピラゴボウ。「私が子供の頃から好きで、母がカレーに入れて焼いてくれたのがおいしくて。そのままメニューに」と3代目の淳さん。母の愛の味なんです。

『cafe紅鹿舎』

[住所]東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル1階
[電話]03-3502-0848
[営業時間]11時~23時(土日祝10時~)
[休日]無休
[交通]地下鉄日比谷線ほか日比谷駅A2・A4出口などから徒歩2分・JR山手線ほか有楽町駅中央西口から徒歩4分

『カレー専門店 ベンガル』 @末広町

スパイス際立つ濃厚&軽やかな味

香辛料輸入会社に勤めた初代が創業した同店の実力を感じるなら、焼きカレーだ。ひと口すくったなら、スプーンを前に深呼吸してみて欲しい。鼻をかすめる甘やかで香ばしい匂い……。その芳香の秘密は、なんといってもスパイスだ。使うカレー粉は創業当時からスパイスの配合が変わらないオリジナル。

こく旨焼きビーフカレー 1300円

『カレー専門店 ベンガル』こく旨焼きビーフカレー 1300円 ルウのベースには野菜、鶏、牛で取った旨みたっぷりのスープを使用

2代目店主の浅見さんが「これがなければうちの味は作れない」と言う、そのスパイスをたっぷり加えたルウは、辛味は控えめながら香り高く、旨みの奥に酸味と苦味がふわりと漂う。皿の上で焼かれたルウはチーズと合わさり、より濃厚でまろやかな味わいになっているが、スパイス効果であくまで軽やかなのだ。相反する味わいを同居させるスパイスマジックに惚れたぜ!

『カレー専門店 ベンガル』

[住所]東京都千代田区外神田3-6-1 丸山ビル1階
[電話]03-6260-8879
[営業時間]11時半〜21時(20時半LO)、水・木11時半〜15時(14時45分LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄銀座線末広町駅3番出口から徒歩3分

『TOKYO STYLE CURRY RED CHILI』 @信濃町

「簡単だから」じゃない完成度高き焼きカレー

「店を開いた14年くらい前はまだ焼きカレーを出す店が少なくて。オーブンさえあれば簡単にできますから」。看板メニューのひとつ、焼きカレーを供する経緯を聞けば、ひょうひょうと答える店主・陣内さん。しかしそれは本音ではない。ハフハフしつつ頬張り、じっくりと味わえば、その完成度の高さに唸らされてしまう。

焼きカレー(牛すじ) 900円

『TOKYO STYLE CURRY RED CHILI』焼きカレー(牛すじ) 900円 焼きカレーは他にチキン、キーマと3種用意

チーズにはパルメザンも使われ、実に香ばしく風味豊か。牛スジダシのカレーには隠し味にトマト、桃、リンゴを使用し、穏やかな刺激の奥にやさしい甘みがじんわり。そして食べ進むと出合うとろ~り卵が、カレーとチーズ、ご飯の重なりにコクとまろやかさをプラス。その味わいは、口の中だけでなく、気分までもたちまちあったかパラダイスに導いてくれる傑作なのだ。

『TOKYO STYLE CURRY RED CHILI』

[住所]東京都新宿区信濃町11-4 五十嵐ビル地下1階
[電話]03-6380-6503
[営業時間]11時半〜14時、18時〜23時(22時LO)
[休日]日
[交通]JR総武線信濃町駅から徒歩5分、地下鉄丸ノ内線四谷3丁目駅1番出口から徒歩5分

『ビストロ カマラード』 @蒲田

カレー好きが作った ワインに合う〆カレー

まずはメイン。そして食べたい料理をあれやこれやと決めいく。それが王道だろう。が、同店ではそうはいかない。ビストロ料理からイタリアン、洋食まで。ワインに合う料理を出しつつ、〆には焼きカレーも用意。これが絶品で、お腹に少し余力を残しておきたいのだ。

レッドチェダーチーズの欧風焼きカレー 1500円

『ビストロ カマラード』レッドチェダーチーズの欧風焼きカレー 1500円 3日間かけて仕上げるカレーには、ポークのほか牛ほほ肉使用のビーフもある

カレー好きの店主が作る欧風カレーはスパイスの調合も自身で行う自信作。昼に出していたが、試行錯誤の末、豚バラ肉のグリルとレッドチェダーチーズをのせ、焼きカレーとして夜のメニューにオン。その味は香り豊かで辛さは控えめ。そこに豚バラのコク、甘み、さらにチーズのまろやかさが加わり、リッチな味わい。〆ばかりか、ワインにもぴったりだ。このカレーを前提に食事を考える。そんな夜をぜひ試してみて。

『ビストロ カマラード』

撮影/橋本真実(3丁目のカレー屋さん、ウスバネ)、小澤晶子(ヨゴロウ)、大西尚明(カリヒオ、ストーン)、西崎進也(ベンガル、紅鹿舎)、鵜澤昭彦(RED CHILI、カマラード)、取材/肥田木奈々(3丁目のカレー屋さん、ヨゴロウ、カリヒオ、ウスバネ、ストーン、紅鹿舎)、藤沢緑彩(ベンガル)、編集部(RED CHILI、カマラード)

※2023年3月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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