『スープカレー&ダイニング エルビス』 @下北沢
白湯(パイタン)とスパイスが生む力強いおいしさ
北海道産の鮮度と質にこだわる野菜がどれも印象的に旨い。ほっくりしたじゃがいも、バリッとした揚げごぼう、甘いにんじん。味の輪郭がくっきりして力強い。そしてそれらを生かすのが自慢のスープだ。ベースはホワイトとブラックの2種類がある。ホワイトは和風一番ダシと豚白湯を合わせたダブルスープ。
スペシャルカレー+やさい 1980円(トッピング:道産もち豚の角煮・ラムしゃぶ・ソーセージ)
コクと旨みが重なったところに独自ブレンドの10種のスパイスでパンチが加わる。結果、ジワッと発汗。元気が漲る感のある体が喜ぶ旨さとなる。片やブラックはカシミール風の辛口で本格派。スープに漬け込んだ手羽やトロトロの豚角煮しかり、手間のかかった肉がこれまた旨いぞ!
[住所]東京都世田谷区北沢2-29-16 マガサン下北沢2階北側
[電話]050-5530-5594
[営業時間]11時半〜15時、17時〜21時LO 土・日・祝11時半〜21時LO
[休日]水
[交通]小田急線ほか下北沢駅東口から徒歩3分
『東京らっきょブラザーズ』 @早稲田
サクリパイ生地の中に熱々に香るスパイス
ご当地札幌スープカレーのスタンダートとも言われる『札幌らっきょ』。その東京店の数々のメニューから今回推したいのは「パイ包みスープカレー」だ。らっきょのカレーは鶏ガラ、豚骨、牛骨にたっぷりの香味野菜を10時間煮込み、ひと晩寝かせたスープがベース。
3種のきのことチーズのパイ包みスープカレー 1600円
そこに25種ものスパイスを効かせることで逆にエッジが立ち過ぎず、きれいなコクと旨みの中に深いスパイス感が溶け込んでいる。これを焼き立てのサクサクパイに包んで、香りを閉じ込め、最後まで熱々。パイ生地を崩し入れつつ、たっぷりのきのこやとろ〜りとしたチーズとすすれば満足至極。愛別町産の舞茸の香りもまた格別だ。
[住所]東京都新宿区馬場下町61-9 山口ビル1階
[電話]03-5941-8455
[営業時間]11時半〜21時
[休日]第2水
[交通]地下鉄東西線早稲田駅3A出口から徒歩1分
撮影/小島昇(Rスリランカ TOKYO、土鍋カリーぼんた、スパイス&スマイル、東京らっきょブラザーズ)、竹崎恵子(エルビス)、取材/池田一郎
※2023年3月号発売時点の情報です。
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