紅茶で有名なフォションのビールは京都産!
水のいい京都ですから、ビールだっておいしくなります。そんな京都のエッセンスが注入されているのが『FAUCHON』のビール、ご存知でしたか。
高級食料品店として130年以上の歴史を持つフランスの『フォション』がホテルを展開。フランス・パリに続き世界で2番目として誕生させたのが『フォションホテル京都』。1階にある「ペストリー&ブティック フォション」では日本限定のオリジナルクラフトビールが販売されているのですが、そのビールがなんと京都産なのです。
「開業に伴い、フォションが京都の食の生産者との共同開発を模索していたときに声がかかりました。パリの店では80年以上前にビールの製造販売を行っていたそうで、改めてビールを造りたいという想いを持っているとのお話でした」と聞かせてくれたのは、『丹後王国ブルワリー』代表の中川正樹さん。そう、〈TANGO KINGDOM Beer〉で全国に知られる丹後王国ブルワリーがフォションビールを産んでいます。
第一弾として発売したのは、「美味」を意味する『La Delicieuse(ラ・デリシューズ)』と名付けられた、あざやかな発色のエールビール。
「レシピなど情報が残っていませんでしたので、丹後産のビーツでフォションらしい色合いにし、フランス産ホップを使うことでブランドの持つ風土を感じられるように醸造。現代のフォションを表現するという方向性で復刻しました」
翌2022年の夏には、第二弾として紅茶を使った『EARL GREY FRESHNESS(アールグレイ フレッシュネス)』を発売。フォションといえばフレーバーティー、中でもアールグレイは上品なベルガモットが香る名品です。
「試作の初期段階では他メーカーのアールグレイを使っていましたが、いざフォションの茶葉を使うと香りの立ち上がりが全く違い、茶葉の品質に驚きました。ふんだんに使用するので、その分値段も高くなってしまいましたが(笑)」
開栓すると柑橘系のベルガモットと新鮮な茶葉の爽やかな香りがふわりと広がり、口にすればアイスティーのような軽やかさ。昼下がりにゆったり味わう、そんなエレガントなクラフトビールです。
日本でもおなじみの紅茶やパリ直輸入のフォションマカロンなどさまざまなグルメアイテムのなかに並ぶ京都産。京都のエスプリをお楽しみください。
水よし、お茶よし、ビールよし。日本酒あり、洋酒あり。おいしい京都産に乾杯が止まりません!
京都ビアラボ
住所/京都府京都市下京区十禅師町201番地39
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フォションホテル京都 ペストリー&ブティック フォション
住所/京都府京都市下京区難波町406
電話/075-751-7711
営業時間/10:00~18:00
編集/エディトリアルストア
取材・執筆/成田孝男、渡辺美帆
写真/児玉晴希
※情報は令和5年3月9日現在のものです。