旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:新たまねぎ
難易度:★★☆☆☆
まるでフルーツのような甘さ!!
3~5月に旬の時期を迎える新たまねぎ。みずみずしく、辛味が少なく甘味が強いため、通常のたまねぎとは別の品種と思っている人も多いのではないでしょうか。じつは、品種はほぼ同じなのです。違いは出荷のタイミングです。
通常のたまねぎは日持ちを良くするため、収穫された後に1カ月ほど天日干しをして乾燥させてから出荷されるのですが、新たまねぎは乾燥させずに収穫したらすぐに出荷されるのです。
新たまねぎには水分がたっぷり含まれているのは乾燥の行程が省かれているからです。また、たまねぎの辛味成分である硫化アリルという成分は乾燥させることにより増えるため、乾燥されていない新たまねぎは辛味が少ないのです。
じつは、甘味が強いと感じるのも、硫化アリルの辛味が抑えられていることで本来のたまねぎがもつ甘味が際立っているだけ。普通のたまねぎも新たまねぎと同じくらいの糖度をもっています。
新たまねぎは生食が一番! オニオンスライスやサラダにして食べると新たまねぎならではのみずみずしさや甘味を楽しむことができます。加熱調理でも、丸ごと蒸してぽん酢やドレッシングで食べるなど、シンプル調理で!
普通のたまねぎはかなり日持ちしますが、新たまねぎは乾燥させていないため傷みやすいことが欠点。基本的には購入してから1週間以内に使い切るようにしましょう。
旬を逃すとなかなか手に入らない新たまねぎ。旬の時期にたくさん食べてくださいね!
美味しい新たまねぎの見分け方
新鮮さが命の新たまねぎは状態をしっかりチェックすることが必須です。まずは皮がパリッと乾燥していてツヤがあるものを。鮮度が落ちているものは皮がぶよぶよしています。
水分をたっぷり含んだ新鮮なものは手に持ったときにずっしりとした重さがあります。軽いものは中が傷んでいる可能性があります。また、葉をカットした切り口の部分が細く締まっているもののほうが甘味が強く美味です。
葉付きの場合は、葉が青々としているものを選びましょう。
新たまねぎの注目栄養素
注目は辛味成分の硫化アリルです。この成分には血液サラサラ効果があることがわかっています。そのため、動脈硬化や高血圧など、生活習慣病が気になる人にはおすすめの野菜です。
もうひとつ注目したのは、たまねぎの甘味成分であるオリゴ糖です。この糖は腸の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす働きをもちます。つまり、腸内環境を整える効果が抜群ということです。