バラの香りを求めて都心のオアシスへ~バラを愛でる街歩き(2)東京23区編

「赤坂プリンス クラシックハウス」を囲むように植えられたバラは、昭和初期から、人々を和ませてきた。厳かで格式高い洋館を一層引き立てる

ゴージャスで気品ある花の姿と高貴な香りから花の女王と称えられるバラが、4月下旬から開花し、5月中旬にかけて順次見頃を迎えます。美しく咲き誇るバラは、心華やぐ非日常的な空間を演出し、至福の香りで観る者を癒してくれます。「お…

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ゴージャスで気品ある花の姿と高貴な香りから花の女王と称えられるバラが、4月下旬から開花し、5月中旬にかけて順次見頃を迎えます。美しく咲き誇るバラは、心華やぐ非日常的な空間を演出し、至福の香りで観る者を癒してくれます。「おとなの週末Web」では、ゴールデンウィークに際し、3回にわたっておススメのフォトジェニックなスポットとともに、バラを愛でる街歩きの魅力を紹介します。第2回は「東京23区」です。

「四季の香 ローズガーデン」のために作られたシンボルローズ「四季の香」。爽やかな紅茶を感じるティーの香りが楽しめる

香りの違いを楽しんでアンチエイジング!「四季の香 ローズガーデン」

「旧古河庭園」(北区)や新宿御苑(新宿区)、代々木公園(渋谷区)、都電荒川線沿線など、23区内には数多くのバラの名所が点在しています。バラが見頃を迎える時期には、都心にいながら優美な世界に酔いしれ、癒されます。

中でも多彩なバラを無料で鑑賞できるほか、栽培法も学べる穴場として注目されているのが、「四季の香(かおり)ローズガーデン」(練馬区)です。

348品種のバラが「香り」と「色彩」にそれぞれ分けられた花壇では、心地よい香りや色合いごとの美しさに目を奪われます。

特にダマスクローズやスパイシーローズといった6品種のバラを香りの違いごとに配置した「香りのローズガーデン」は、「国内でも珍しい」(同園)とのこと。バラの花をゆっくり手に取って香りをかぐことができるので、自分好みの香りを見つけたり、アンチエイジング効果も期待できそうです。

348品種のバラが出迎える「四季の香 ローズガーデン」。「香りのローズガーデン」では、リラックス&美容効果があるとされるバラの香りの違いに注目したい

4月29日(土)~5月28日(日)は、「ローズガーデンフェスティバル」を開催。期間中、バラの専門家による栽培方法や管理の仕方が学べる講習会やフォトコンテストなどのイベントも実施されるので、お見逃しなく。

【四季の香 ローズガーデン】
【住所】東京都練馬区光が丘5-2-6
【電話】03-6904-2061
【開園時間】9時~18時(「ローズガーデンフェスティバル」期間中のみ)
【休】「ローズガーデンフェスティバル」期間中のみ無休
【入園料】無料
【交通】地下鉄大江戸線光が丘駅A4出口から徒歩6分
【公式HP】https://www.shikinokaori-rose-garden.com/
 
【新苗から育てるバラの育て方講座】
【日時】5月20日(土)10時~11時半/14時~15時半
【参加費】2500円
【人数】各28名(抽選)

【バラ栽培家 入谷伸一郎先生による春バラ後の管理講座】
【日時】5月21日(日)10時~11時半/14時~15時半
【参加費】無料
【人数】各28名(抽選)
※いずれも公式サイトより申し込み。締切5月2日(火)

【春のガーデンツアー】
【日時】5月21日(日)10時~10時45分/14時~14時45分
 ※各回、先着10名、講習棟前に集合
【料金】無料

五感で楽しむワークショップが充実「東京ガーデンテラス紀尾井町」

近年、都心でバラを愛でる新しい楽しみ方を提案しているのが、「東京ガーデンテラス紀尾井町」(千代田区)です。

シンボルとして建つ「赤坂プリンス クラシックハウス」は、旧李王家の東京本邸として、1930年に建てられました。チューダー様式の重厚で壮麗な洋館は、東京都指定有形文化財に指定されています。

「赤坂プリンス クラシックハウス」を囲むように植えられたバラは、昭和初期から、人々を和ませてきた。厳かで格式高い洋館を一層引き立てる

旧李王家の東京本邸の時代から、地域の人々に親しまれてきたというバラですが、いまでは洋館を取り囲むように約90品種600株が咲き誇り、都心にいながら、リラックスした雰囲気の中で堪能できます。

5月10日(水)~31日(水)まで開催される「KIOI ROSE WEEK 2023」では、バラをモチーフにしたアート作品が街全体に彩りを添え、鑑賞にとどまらない参加型のワークショップも充実。バラの持つ魅力を五感で伝えています。

都心にいるのを思わず忘れてしまうほど美しいバラのアーチ

今年は、世界で注目されるグラフィックデザイナー、アレクシ・ジャメ氏を招き、この企画のために描き下ろしたアート作品の展示や、「BLOWPEN ART」のワークショップを開催。ジャメ氏の手法にならって息を吹きかけてインクを紙に飛ばし、スプレー塗料のような色彩を用いた作品づくりを体験できます。

また、バラと季節の花を使って、庭で咲いているかのように飾り付けるフラワーアレンジメント「KIOI FLOWER SALONローズアレンジメント」も実施。実際にバラの花を手に取って、芳醇な香りをかぎながら、自分だけの花かごを作るのは、まさに至福のとき。

【東京ガーデンテラス紀尾井町】
【住所】東京都千代田区紀尾井町1-2他※施設により、住所が異なる
【交通】地下鉄有楽町、半蔵門線、南北線永田町駅9a出口直結、銀座線、丸の内線赤坂見附駅D出口からそれぞれ徒歩1分
【公式HP】https://www.tgt-kioicho.jp

【BLOWPEN ART】
【日時】5月20日(土)、21日(日)11時~
【会場】紀尾井カンファレンス(紀尾井タワー4F)
【講師】アレクシ・ジャメ(グラフィックデザイナー、アーティスト)
【料金】有料

【KIOI FLOWER SALONローズアレンジメント】
【日時】5月28日(日)13時~/15時~
【会場】紀尾井テラス2F紀尾井プラザ(「成城石井」前 )
【料金】有料

※上記ワークショップはすべて特設サイトから事前申込制
【特設サイト】※5月3日に開設【「KIOI ROSE WEEK 2023」】https://bit.ly/43zjUac

「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」で楽しめる「Rose Farm Afternoon Tea」1人7000円※別途サービス料15%加算、2人より予約/5月1日~6月30日まで)ローズ畑をイメージして作られた可憐なスイーツは、インスタ映えも抜群!

小さいお子さん連れで楽しむなら、パリの古本市にヒントを得た「紀尾井ブキニスト」へ。不要になった絵本や児童書がリサイクル本として集められ、その場で自由に読んだり、お気に入りの1冊を持ち帰ることもできます。集まった本は、海外の子供たちへの支援活動「子どもが売られない世界をつくる」に寄付されます。

【紀尾井ブキニスト】
【場所】紀尾井テラス1Fインフォメーション前
【時間】11時~19時半※持ち帰りはひとり1冊まで

※春バラは、例年5月上旬~中旬頃に見頃を迎えますが、日照時間や気温によって開花や見頃の時期は変動します。最新の開花状況およびイベント等の詳細は、公式SNSおよび各施設や主催者にお問い合わせください。

文/中島幸恵

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