庶民の浅草ランチ7選 1人1500円前後で大満足!

浅草と言えば老舗の名店揃い。うなぎに天ぷら、蕎麦、どじょう鍋……とすぐに思い浮かぶのは和食だろう。しかし今の浅草では、星付きの名店を始めとするフレンチ勢が躍進中だし、次々誕生する個性派や国際色豊かな店からも目が離せない。…

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浅草と言えば老舗の名店揃い。うなぎに天ぷら、蕎麦、どじょう鍋……とすぐに思い浮かぶのは和食だろう。しかし今の浅草では、星付きの名店を始めとするフレンチ勢が躍進中だし、次々誕生する個性派や国際色豊かな店からも目が離せない。そこで、浅草散策に出かけるなら今度は“浅草だけどちょっと意外”なサプライズ感のあるランチを楽しんでほしい。今回は絶品&リーズナブルに楽しめるランチを紹介。観光時だけでなく、普段使いもできる、とっておきの店揃いです!
※店舗データに記載がない限りは予約可です。

洋食『ハンバーグ&ステーキ WAZN(ワズン)』ハンバーグもカレーも欲張れる幸福のがっつりランチ

脳内がハンバーグでいっぱいになったら、ぜひ行ってほしい。注文を受けてからこね、ふっくら焼き上げるハンバーグはじゅわっと旨みいっぱい。このにじみ出る味わいは何だろう?「トマトなど野菜から作ったソースをタネに混ぜ込んでいるんです」と店主の星洋行さん。

ハンバーグカレー(250g) 1700円

『ハンバーグ&ステーキ WAZN(ワズン)』ハンバーグカレー(250g) 1700円 ハンバーグカレーは150g1360円~4サイズ。1週間かけて煮込むカレーは奥深い味わい。トッピングのカレールウ550円でも注文できる

さらに、牛対豚は7対3、二度挽きするなど、星さんが長年研究したおいしさのヒミツが詰まっているのだ。そして星さんが、「かなり冒険しています」という日替わりの「きまぐれ」ソース。ゆず胡椒オニオン、とろろ芋、梅昆布納豆、サンラータン……その数なんと60種類以上。何が出てくるかは当日のお楽しみだ。カレーライスも捨てがたい、という方は欲張って「ハンバーグカレー」をどうぞ。

『ハンバーグ&ステーキ WAZN(ワズン)』

[住所]東京都台東区西浅草2-16-9
[電話]03-6231-7114
[営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時~22時半(21時LO)
[休日]火
[交通]つくばエクスプレス浅草駅A2出口から徒歩3分

和食『梅と星』“おとも”たちと一緒に味わい尽くすご飯の旨み

2022年6月6日オープンの、梅干しと羽釜ご飯と“おとも”たちの店だ。ぴかぴかの「ごはん」をひと口噛みしめれば、ご飯ってこんなに甘くておいしかったのかと思うだろう。米は、北海道の「ななつぼし」、山形の「つや姫」、和歌山の「熊野米」をブレンド。“おとも”たちは、梅干しを筆頭に、しらす、明太子、海苔、そぼろ納豆など24種。

おともみくじ定食(弁財天) 1320円(浮浮玉子、白いバター、たらこ、なめこのたまり炊、羽釜ごはん、豚汁)

『梅と星』おともみくじ定食(弁財天) 1320円 (奥中央)浮浮玉子 (小鉢左から)白いバター、たらこ、なめこのたまり炊 (左手前)羽釜ごはん (右手前)豚汁 おとも3品と梅干、江戸時代の流行料理を再現した「浮浮玉子」、豚汁が付く

迷ったら、「おともみくじ定食」をどうぞ。おみくじを引いて出る七福神ごとに、おとも3品が決まるというもの。「弁財天」は、なめこのたまり炊、たらこ、白いバターの3品。あったかご飯に溶けたバターとたらこが混じり合い、もう禁断の味だ。梅干しをかじれば、またご飯が進む。やっぱり言いたくなるこのひと言……日本人でよかった。

『梅と星』

[住所]東京都台東区浅草2-2-4
[電話]03-4400-8620
[営業時間]9~17時(15時LO、土・日・祝〜16時半LO)
[休日]月(祝の場合翌日休)
[交通]地下鉄銀座線浅草駅2番出口から徒歩3分

フレンチ『フルール ド サラザン』浅草生まれの日本のガレットで「蕎麦」を堪能

まずは見た目に美しい。ひと切れを口に含めば、蕎麦のふくよかな香りが生ハム、卵とチーズを包み込み、調和する。店主の玉越幸雄さんは、ガレットの本場フランス・ブルターニュのガレット専門店でキッチン責任者を5年間務めた。「何より学んだことは、フランス人が自国の食材をすごく愛しているということでした」。ひるがえって日本はどうか、と考えた。そして「国産の蕎麦粉とリンゴで作る、ガレットとシードルの店を開こう」と決めたのだ。

平日ランチ 黒 1580円

『フルール ド サラザン』平日ランチ 黒 1580円 (左奥)新玉ねぎの冷製スープ、(手前)黒ガレット(タマゴ、チーズ、生ハム)、ミニサラダ(+180円)シードル

国産の高品質の蕎麦粉を店内の石臼で挽く。とろろ昆布を使ったり、蕎麦ツユをつけて食べる。それは、蕎麦の繊細さを味わう「日本のガレット」だ。桜エビ、ホタルイカ、アユなど季節ごとの素材をつかったガレットも楽しみたい。

『フルール ド サラザン』

[住所]東京都台東区西浅草2-14-2 インパレス1 1階
[電話]03-6876-1851
[営業時間]11時45分~14時LO、17時45分~22時LO
[休日]不定休(公式インスタグラムで告知。ID:@fleurdesarrasin)
[交通]地下鉄銀座線田原町駅3番出口から徒歩5分

パスタ『La Manie BEANS(ラ マニビーンズ)』心も身体も喜ぶ 野菜と豆たっぷりのパスタランチ

「おっ」と思わず声が出る。皿からあふれんばかりに盛られているのは、「ベーコンと野菜の豆乳仕立て」のパスタだ。豆乳スープのコクのある旨みで麺が進み、あっさり完食。店主の内出貴永さんによれば「前は麺100gだったんだけど、多すぎると言われて85gに」したそう。驚くのは量だけではない。

ランチセット 1300円

『La Manie BEANS(ラ マニビーンズ)』ランチセット 1300円(パスタ、コーヒー、ミニオードブル) パスタはベーコンと野菜の豆乳仕立て 見よ、このボリューム!食べきれるか心配な方は量の相談もできる

キャベツ、ナス、ピーマン、ジャガイモ……野菜はいったい何種類入っているの?「よく聞かれるんですけど、多すぎて数えてない」と笑う。そして一番の特色は「豆」。店名通り、どの料理にも豆が入る。「フランスの家庭料理ではよく豆を使うし、健康にいいですから」と内出さん。野菜と豆たっぷりの料理でお腹いっぱいかつ健康に――店主のやさしさあふれるランチなのだ。

『La Manie BEANS(ラ マニビーンズ)』

[住所]東京都台東区雷門1-8-8 アマノビル1階
[電話]03-3841-7823
[営業時間]12~13時半LO、18時~22時LO
[休日]日、第1月
[交通]地下鉄銀座線田原町駅3番出口から徒歩2分

タイ料理『JIM JUM』料理上手なママが孤軍奮闘!絶品タイ料理店

急な階段を上った2階にある、こぢんまりしたタイ料理店。あるサイトで3年連続1位に輝いたタイカレーやカオマンガイも抜群のおいしさだけど、未食であれば、ぜひカオモッガイを試してほしい。元々タイ南部のムスリムの方々に食べられていたというこの料理、タイ風チキンビリヤニといった趣で、炒めた黄色いライスの上に柔らかく茹でたチキンがのっている。

カーウモッガイ 990円+パクチー 100円

『JIM JUM』カーウモッガイ 990円+パクチー 100円 ランチのセットには生春巻きのサラダとスープが付く。パクチーなしも注文OK

ライスをカレースパイスではなくターメリックで味付けしているのがこの店の流儀。スパイスに漬け込んだチキンが、やさしい味のライスにことのほか合うのだ。甘酸っぱいナンプラーのソースをかければコクが増し、さらに美味。タイのハーブやスパイスをふんだんに使い、ママの愛情がこもった料理の数々に、地元民のファンが多いのも納得!

『JIM JUM』

[住所]東京都台東区浅草1-43-8 原田ビル2階
[電話]03-3841-8806
[営業時間]12時~14時(13時半LO)、18時~23時(22時LO)、土・日・祝12時~15時(14時半LO)、17時半~23時(22時LO)
[休日]水
[交通]つくばエクスプレス線浅草駅A1出口からすぐ

インド料理『西インドスパイス ガヤバジ』西インドの奥深いカレーの味に魅了される!

建物の間に潜む細長い通路を抜けて異国情緒漂う店内へ。ココは珍しい西インドの料理を食べさせてくれる人気店だ。ランチのカレーは3種類。ガオランチキンはシェフ・ガヤさんの出身地、マハーラーシュトラ州の田舎風チキンカレー。最初にパクチーを入れて作るのが特徴で、サラリとしていながらコクのあるカレーの奥深くにパクチーの風味を感じるのが面白い。

カレー2種 1200円

『西インドスパイス ガヤバジ』カレー2種 1200円((左)カラマトン (右)ミサル (奥)ラッシー 350円) 6月に料理内容がリニューアルされ、カレープレートも変更予定

焦がしココナッツがベースのカラマトンはマトンの香り、旨味が濃厚。ムング豆を使ったミサルはマイルドなやさしい味わいだ。これにマサラエッグやアチャール、サブジなどの副菜が付き、食べ終わる頃にはスパイスが織りなす複雑なハーモニーに圧倒されるばかり。食べるほどに、更に新しい味を試したくなる。それがガヤバジのふしぎな魅力なのだ。

『西インドスパイス ガヤバジ』

[住所]東京都台東区西浅草1-6-2
[電話]03-4362-8150
[営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時~20時半(20時LO)
[休日]月・火
[交通]地下鉄銀座線田原町駅3番出口から徒歩2分

洋食『SUKE6 DINER(スケロク ダイナー)』

お散歩がてらに立ち寄りたい開放的なダイナー

隅田川沿いの助六夢通りに建つオシャレなダイナー。2階まで吹き抜けの開放的な雰囲気で、天井から吊るされた照明や巨大な鏡、レトロなソファなど、調度品を見ているだけでも楽しい。オススメのキューバサンドは、細長いソフトロールに低温調理した豚肉をほぐした自家製プルドポークやチーズなどを入れてギュッとプレスしたホットサンド。

CUBANOS 1300円、自家製ジンジャーエール 580円

『SUKE6 DINER(スケロク ダイナー)』(手前)CUBANOS 1300円、(奥)自家製ジンジャーエール 580円 四万十の有機生姜と喜界島の有機きび砂糖を使用したジンジャーエールは程よい辛さ

パイナップルレリッシュの甘酸っぱい味わいがアクセントだ。サイドには、神奈川県三浦市の契約農家から仕入れる新鮮な野菜を使った山盛りのサラダが添えられ、とってもヘルシー!18時までの通し営業だから、11時以降はいつでもサンドイッチやブランチメニューが食べられるのもうれしいポイント。浅草をぶらりと歩いて休みたくなったら、ぜひココへ!

『SUKE6 DINER(スケロク ダイナー)』

撮影/西崎進也(WAZN、梅と星、フルール ド サラザン、La Manie BEANS、ガヤバジ)、小島昇(JIM JUM、SUKE6 DINER)、取材/本郷明美(WAZN、梅と星、フルール ド サラザン、La Manie BEANS)、松田有美(JIM JUM、ガヤバジ、SUKE6 DINER)

2023年7月号

※2023年7月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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