【くつろぎと涼をももたらす湧水】水の都の名残りをめぐり、歴史と涼を満喫! 湧水を求めてやってきたのが等々力渓谷。散策道に降りていくと23区内とは思えぬほど緑が深い。不動の滝をはじめ、各所から湧水が流れ込む川の水は透明度抜…
画像ギャラリー都内でも有数の避暑地である奥多摩や高尾山ほどの広大さも緑の深さもないが、23区内にも涼を感じられる避暑地はある。滝や湧水を有するエリアだ。今回は、23区内の湧水3つをご紹介。こんこんと湧き出る水を楽しむ小さな旅はいかが?
世田谷区『等々力渓谷公園「不動の滝」』
23区では唯一の自然渓谷でその一画に湧水が流れ落ちる滝がある。この滝音が“轟く”ことから地名になったという説も。渓谷内には30箇所ほどの湧水が発生しており自然も豊か。真夏でも涼を感じるスポットだ
[住所]東京都世田谷区等々力1-22、2-37〜38
大田区『旧六郷用水脇』
徳川家康の命を受け、新田開発のため開削された用水路が原型。現在の姿は復元水路で、石積みの中から湧き出る水が水源として活用されている。澄んだ水を眺めながら水路脇の小道を散策してみては?
[住所]東京都大田区田園調布本町34-7
港区『柳の井戸』
弘法大師が錫杖を突き立てたところ、たちまち清水が湧き出したという伝承も残る都内でも貴重な史跡井戸。関東大震災や空襲の際には区民の飲み水としても活用されたという歴史的背景も感じてみよう
[住所]東京都港区元麻布1-6
【くつろぎと涼をももたらす湧水】水の都の名残りをめぐり、歴史と涼を満喫!
湧水を求めてやってきたのが等々力渓谷。散策道に降りていくと23区内とは思えぬほど緑が深い。不動の滝をはじめ、各所から湧水が流れ込む川の水は透明度抜群で、しかも街中よりも体感で7~8度くらい涼しい!ちょっとした避暑地気分を味わえた。田園調布にも湧水がある。「旧六郷用水」だ。住宅街でも澄んだ水がジャバジャバ湧いてるなんて不思議な感覚。
中程には鯉が泳ぐスポットもあり、こちらも見どころだ。「柳の井戸」は麻布十番の繁華街からすぐ近くにある。触れてみるとちょっと冷んやり。取材時はチョロチョロだったけど、日によって水量が変わるとか。井戸の周囲にはトンボもやって来て、そこはかとない風情も感じられますぞ。湧水を巡ったら、東京は今も水の都だと、あらためて実感。ぜひ立ち寄ってみて!
撮影/鵜澤昭彦、取材/菜々山いく子
※2023年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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