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江戸時代から愛されてきたうなぎ

おなじみ「土用の丑の日」を平賀源内が発案したのが江戸時代。それ以来、うなぎは夏のスタミナ源・ご馳走として、日本人に愛されています。

うなぎのこともあり、土用の丑の日と聞くと夏のイメージがありますが、土用は暦の雑節(ざっせつ)のひとつで、年に4回あります。立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を指します。

夏の土用の丑の日のイメージがあり、うなぎは夏が旬に思う人がいるかもしれませんが、そもそも旬は秋〜冬。ようはいつ食べてもいいのです。食べたいときに食べるべし!!

わたべ(春日)

まるで淡雪のような口どけ。分厚い身の旨さに唸る!

うな重 特上 4400円(上は3500円)

蒲焼きや佃煮を販売する小売り店としてスタート。

使用するうなぎは三河一色産が中心で、特に太く脂がのったもの。素焼き後に小骨を一本一本丁寧に抜くことで、淡雪のような口どけを生んでいるのだ。

うな重は、まずひと口頬張れば、身の格別なふわふわ感に驚く。70年前の創業時から受け継ぐタレは、深いコクがありつつも、あっさりとしていて脂の甘みやコクをより繊細に引き立ててくれる。

ここを訪れるならば、フォアグラに蒲焼きをのせた逸品を注文したい。性質が全く異なる両者の、予想以上の親和性に驚愕するはず。フレンチのような多重な味わいに、思わずワインに手が伸びる。

[住所]東京都文京区小石川1-9-14
[電話番号]03-3812-7448
[営業時間]11時半~14時(13時半LO)、17時~21時(20時LO)
[休日]水・木
[交通]地下鉄都営三田線ほか春日駅A5出口から徒歩1分

よし田(浅草橋)

うなぎ好きが思い出すだけで垂涎してしまうほどの店

鰻重(上)3456円

活きたまま仕入れる質の高い国産うなぎを、注文後に割き始めるのが店主の信条だ。割きたて、蒸したて、焼きたての鰻重と、独創的な料理で贅沢な時間を過ごせる。

でき上がりを待つ時間も心踊らせてくれるのが、同店ならではの魅力だ。上品なダシで煮込んだ淡い味つけのおでんを、カボス果汁を加えた自家製のポン酢で食す「御手運千里」や、素焼きした鰻を秘伝の合わせ味噌に漬け込んだ「よ多漬」など、ここでしか味わえない極上の肴でまずは一献。

タレを絡めながら焼き上げる、うなぎの芳しい香りが店内に漂ってきたら、お待ちかねの鰻重の登場だ! 蓋をあけると食欲を刺激する香りが湯気と共にあふれ出し、身をふっくらと焼き上げる職人の技をしみじみと感じさせる。

肉厚な身を頬張れば、舌の上でホロリとほどけていく繊細な口当たりを堪能。戦後すぐの創業以来継ぎ足したタレは、キリリとした辛口のなかに奥深いコクがあり、脂ののった鰻の甘みを余すところなく引き出していて……もう絶品!

[住所]東京都台東区柳橋1-26-10 吉田ビル1階
[電話番号]03-3851-7802
[営業時間]11時半~14時(13時半LO)、17時~21時(20時半LO)、土~20時(19時半LO)
[休日]日・月・祝
[交通]JR総武線浅草橋駅東口から徒歩2分

秋本(麹町)

艶やかな焼き色に見惚れる! 老舗の技が集結したうな重

うな重 梅 3800円(松は2600円)

お重の蓋を開けた瞬間、この蒲焼きにひと目惚れした。明治42年の創業から受け継ぐタレを3度まとわせ、紀州備長炭で炙った身は、まるでキャラメリゼしたかのようなテリとツヤを持つ。表面の焼き目はパリッ、中はフワッとした極上の口当たりが楽しめる。

焦げ目のない均一な焼き色には、割き、串打ち、焼き、すべてに隙のない、熟練の仕事ぶりが現れているのだ。

使用するうなぎは、4代目店主が現地に足を運んで選んだ鹿児島と宮崎の契約養鰻場から直送。力強い風味と濃厚なコクを、まろやかで上品な甘さが持ち味のタレが引き立て、ふっくら炊かれたご飯との馴染みを良くしている。

[住所]東京都千代田区麹町3-4-4
[電話番号]03-3261-6762
[営業時間]11時半~14時半(14時LO)、17時~20時半(20時LO)
[休日]日・祝、第2土(7月は営業)
[交通]地下鉄有楽町線麹町駅3番出口から徒歩1分

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うなぎ 仙見(梅屋敷)...
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