小満津(東高円寺)
これぞ職人技! 焼きを追求した“万遍返し”
かつて京橋にあり、政財界の重鎮や著名人が足しげく通った『小満津』。焼きの名人とまで謳われた店主の孫に当たるのが、前田治雄さんだ。その味を再現したいと、あえて同じ店名で店を開いたのが約35年前のこと。
前田さんが特に神経を使うのが、蒸しに入る前の最初の白焼き。「万遍返し」といわれるほど何度も返しつつ、強火でしっかりと焼きを入れることで、余分な脂と臭みを抜く。その後、丁寧に小骨をとりのぞいてから蒸し上げ、醤油とみりんで作る上品な味わいのタレをまとわせながら、再度焼いて香ばしさを引き出す。
表面はパリっとしながらも、ふんわりとした繊細な口当たりと、長く余韻を残すうなぎ本来の風味に、円熟の技をしみじみ感じられるのだ。もっちりと炊かれたご飯やタレとの一体感も見事!
[電話番号]080-8734-1091
[営業時間]11時半〜14時、17時~20時LO
[休日]月(祝日の場合は翌火休)、第2火
[交通]地下鉄丸ノ内線東高円寺駅1番出口から徒歩5分
赤坂有薫(赤坂見附)
竹皮包みで手土産にもピッタリの「柳川鰻せいろ蒸し」
昭和60年創業の九州郷土料理をふんだんに揃えた居酒屋。玄界灘や有明海など、九州各地の漁場でその日の朝穫れたばかりの新鮮な魚介を空輸。それを刺身や焼き物など多彩な調理法で楽しませてくれる。
焼酎のラインナップは麦、芋、米などあわせて120種類以上! 酒の〆にもピッタリなうなぎのせいろ蒸しは、餅米をブレンドしたご飯に蒲焼きをのせ、竹皮に包んで蒸し上げる独自のスタイルだ。テイクアウトも可能で手みやげとして利用する客も多い。
ご飯にはタレとこまかく刻んだ蒲焼きをまぜこんであり、こってりとした美味しさだ。ランチタイムには博多うどんとのセットもある。
[電話番号]03-3592-0393
[営業時間]11時半〜14時、17時〜22時(21時半LO)、土・日・祝16時~21時半(21時LO)
[休日]年末年始
[交通]地下鉄丸ノ内線ほか赤坂見附駅から徒歩1分
『おとなの週末』厳選のうなぎ店、8軒をお届けしました。うなぎが食べたい! というとき、人に「いいお店知らない?」と聞かれたときに、この記事を思い出してください。好みの店が見つかるはずです。
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