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大人が楽しむ新宿の夜にはおいしい料理とお酒が欠かせない。てことで西に東に足を延ばして通いたくなる店を大捜索。ホットな人気酒場があれば、やっぱり落ち着く昭和の居酒屋、隠れ家のようなビストロもあり。今夜どこ行く?

『めしや ヒロキ倶楽部』@西新宿7丁目

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの注目店発見!

西新宿界隈で今、最も勢いのある居酒屋系列ではなかろうか。昨年開店するや予約1か月
待ちもザラの「酒場つむぎ堂」に続き、同エリアで今春始動したのがここ「めしやヒロキ倶楽部」。若い世代も気軽に行ける“初めての小料理屋”をコンセプトにしたんだそう。

素材や調味料を吟味し、ひと捻りした料理はどれもこれもセンス良し。レア仕上げのアジフライ、肉感あふれる牛タン……ポテサラだって普通じゃない。注文を受けておでん鍋からジャガ芋と玉子を取り出し(お?)その場でマッシュ(そうきたか)。

倶楽部のポテトサラダ748円、本気のアジフライ1078円

『めしや ヒロキ倶楽部』倶楽部のポテトサラダ748円(奥)、本気のアジフライ1078円(手前)
ポテサラは酸味穏やか。写真のしば漬けなどトッピングを選べる。半生に揚げたアジフライは繊細な衣

実はおでんも刺身も品書きにはないのだが、それは「そのままを出して勝負するよりひと手間加えた料理で差別化したい」から。丁寧な仕事で新しい美味を生む発想力はお見事。この先、楽しみでしかない。

『めしや ヒロキ倶楽部』

[住所]東京都新宿区西新宿7-12-24 第二小島ビル1階
[電話]03-5937-1940
[営業時間]17時~24時(土・日・祝は16時~)
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか新宿駅西口などから徒歩5分

『新宿 六』@新宿6丁目

前菜から〆までバリエーション豊かに揃う

肉に魚にパスタにラーメン。和洋中と多彩なメニューにニンマリ笑いがこらえられない。まずは前菜3種盛りで幕開けだ。「トロたく」など好きに選んで一献やれば気分も上々。こりゃ火が付いた食&飲の欲望を抑えることなどできまへん!

自称東京No.1を謳う唐揚げは塩麹に漬けた鶏肉のほのかな甘みに中毒必至。焼売なんて子供のこぶし大ですよ、それも推定小学校高学年サイズ。台湾人に教わったレシピをアレンジしたそうで、芝麻醬を隠し味に加えた風味豊かな味は旨さも量も大満足だ。

前菜3種盛り1390円

『新宿 六』前菜3種盛り1390円(写真は六のポテトサラダ・海老とアボカドのタルタル・トロたく)
よだれ鶏など和洋中から選べる。写真は人気の3種

というのも調理をこなす小林さんは大手の某人気店で長年料理長をしていた実力派。和牛サーロイン1枚をそのまま豪快に炙って供するユッケなど、芸ある味は何度でも食べたくなる。

開業して4年、これまでの予約客は全て名字を店内に貼っており、常連になれば大判サイズで名前を掲示してくれる演出もニクイ! 

『新宿 六』

[住所]東京都新宿区新宿6-4-2 コスモス新宿18 M1階
[電話]03-6384-1748
[営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時~23時(22時半LO)、土・日・祝は夜のみ
[休日]無休
[交通]都営新宿線ほか新宿三丁目駅C7 出口などから徒歩5分

『炭火と酒と肴 七福八郎 新宿本店』@新宿7丁目

路地裏で見つけた穴場店の名物料理に大喝采!

穴場エリア、東新宿の路地で秀逸店み~っけ。「地域密着の酒場として街と飲食業界を盛り上げたい!」とクラウドファンディングで協力を募って昨年開店。いやあ、志も素晴らしい。

料理を頼めばさらに拍手。名物登場のその瞬間、まばたきは厳禁ですぞ。空の器が運ばれるや、中華鍋で手際よく仕上げた麻婆豆腐をたらたらたらーり。しかも大きな塊の豆腐1丁分を豪快にあふれさせながらイン。うおおぉ~。てな演出も楽しいのだが、味わいもまた花椒のシビレと華やかな香りが脳天まで刺激しまくってサイコーなのである。

四川シビレ麻婆豆腐1078円

『炭火と酒と肴 七福八郎 新宿本店』四川シビレ麻婆豆腐1078円
約20種のスパイスを配合。サービスでご飯も提供

他にも炭火で焼いた銘柄地鶏や数量限定の鶏白レバー刺しなど、鮮度の良さと丁寧な仕込みがわかる美味が満載。毎月テーマで変わる日本酒など酒類にもこだわっていて、何と何と(感動のあまり強調しました)ほぼ全て試飲できるんだと。え、いい店過ぎ……。街の宝となるでしょう。

『炭火と酒と肴 七福八郎 新宿本店』

[住所]東京都新宿区新宿7-26-57新宿第二コーポ101 
[電話]03-6278-9113 
[営業時間]17時~24時(23時LO)
[休日]不定休
[交通]都営大江戸線ほか東新宿駅A2 出口から徒歩2分

『上燗屋 富久』@新宿3丁目

先代の味わいを受け継ぐやさしいおでん

人混みで故郷の親友を見つけたような安心感。「富久」はそんな店。格子戸を開ければカウンターの脇におでん鍋、品書きの木札、奥の障子から漏れる穏やかな灯り……目まぐるしく変わる新宿の街角で、こういう店に出合えたことにしみじみ、つくづくうれしくなる。

先代の亡き後、店を守るのは30年来の常連だった佐藤さんはじめスタッフの女性たちだ。おでんはカツオと昆布に鶏手羽を加えた上品なダシで、冷めないよう取り皿代わりに熱々のツユを入れたお椀を添えてくれる。人気は老舗から仕入れる豆腐や自家製つみれなど。

おでん(大根300円、しょうが丸天450円、つみれ450円、豆腐300円)

『上燗屋 富久』おでん(大根300円、しょうが丸天450円、つみれ450円、豆腐300円)
イワシがたっぷり入ったつみれなどツユが染みた種は上品な味 

限定の水餃子もタケノコとはんぺん入りの手作りだ。これまたおでん鍋でひと煮込みした滋味深い味が酒を誘ってたまらない。日本酒は先代の故郷・和歌山「日本城」のみ。錫の徳利で温めたお燗をきゅっとやれば、ふくよかに広がる旨みに陶酔。はぁぁ、新宿の夜が、しっぽり更ける。

『上燗屋 富久』

[住所]東京都新宿区新宿3-12-4 永谷タウンプラザ1階
[電話]03-3350-6729
[営業時間]17時~21時半(21時LO)
[休日]日・祝・水(水は7、8月のみ)
[交通]地下鉄丸の内線ほか新宿三丁目駅E3出口などから徒歩2分

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おとなの週末Web編集部
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