スイーツ好き女優・大野いとさんオススメの“おかし”に合うコーヒーを、コーヒー好き女優・美山加恋さんがレコメンドし、フードペアリングする連載「おかしなコーヒーのハーモニー」。今回は、大野さんがショコラをレコメンド。大野さんが“天才”と賞するショコラティエによるボンボンショコラです。
画像ギャラリー日本では東京・赤坂だけ! “天才”が生み出すボンボンショコラ
今回、ご紹介するのは『パスカル・ル・ガック』というボンボンショコラのお店です。
『パスカル・ル・ガック』はパリ郊外に本店があり、もう1店舗が東京の赤坂にあります。お店のショコラはすべてパリのアトリエで手作りされ、その後日本に運ばれてきます。品質に対する高い意識とプライドが感じられますよね。お店は深い茶色の壁に白と黄緑のロゴが映え、可愛くも質感のある印象です。
扉を開けてお店に入ると、ガラスの向こうには綺麗に並べられたボンボンショコラたちがお出迎え。まるでティファニーのショーケースに飾られたジュエリーのようにキラキラ輝いて見えます。
ショコラは私にとってスイーツの王様です。そして『パスカル・ル・ガック』のボンボンショコラはその中でも特別な存在なのです。
その世界の最高の理想形を頭に描くことができ、それをそのままに創り出せる人を天才と言うのならば、パスカル・ル・ガックは天才です。優れた芸術家の作品がそうであるように、パスカルのショコラには美を創り出す高いレベルの必然と調和を感じることができます。
使われている材料はナッツやフルーツ、スパイスやブランデーなど多岐にわたりますが、それぞれのショコラはあくまでカカオを主役に置きながら、パスカルの目指す理想の味と香りに向かって、これしかない材料の組み合わせとバランスで最高の技術をもって作られているのです。
おいしさを超えて恍惚感に近い感覚を与えてくれる
そのショコラは、口に入れた瞬間からフルーツやスパイスなどそれぞれのフレーバーを確かに感じさせながらも香り高いカカオと重なり合い、甘美なグラデーションを描きながら溶けてゆきます。それは私においしさだけでなく本当に美しいものに触れた時の恍惚感に近い感覚を与えてくれるのです。
フランスを代表するショコラティエのひとり、パスカル・ル・ガックが作るボンボンショコラをみなさんもぜひ召し上がってみてください。
この文章をパスカル・ル・ガックさんが見たらきっとニヤけてくれると思います。確かにちょっと褒めすぎに感じるかもしれませんが、嘘ではないんです。ただ私、大野いとも曲がりなりにもコラムを書かせていただいてる身、今回はちょっとばかし背伸びをしてカッコ良く書いてみました! ということで、要約するとこうなります。
「パスカル・ル・ガックのチョコ、めちゃくちゃおいしいからみなさんもぜひ!」
加恋ちゃん、加恋ちゃんにとって最高のコーヒーは何ですか? スイーツがなくてもそれだけで至高と言えるコーヒーはありますか?
●大野いと(おおのいと)/1995年7月2日生まれ、福岡県出身。2011年に映画『高校デビュー』で女優デビュー。『あまちゃん』をはじめ、映画、ドラマ、舞台で活躍。配信ドラマ『放課後ていぼう日誌』(Lemimo)に出演中。