日本に残る数少ない秘境、サロベツ原野
北海道の絶景といえば、世界遺産・知床半島や釧路の湿原、あるいは富良野のラベンダー畑や美瑛のパッチワークのような田園風景を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
だが、北海道には、道産子でも知らないようなとんでもない絶景がまだたくさん残ってる。それを教えてくれたのも佐藤圭さんだ。
圭さんは、これらの絶景を「秘密の絶景」と名付けた。
圭さんによれば、彼が暮らす道北は、長い冬の間豪雪に閉じ込められる厳しい環境ゆえ、人には知られていない手つかずの自然がたくさん残っているという。
彼が撮影した場所も、有名な観光名所ではなく、アクセスもよくないので訪れる人も少なく、「秘密」にしたくなくとも「秘密」になってしまっているところが多い。それゆえ「秘密の絶景」なのだ。
今回の写真展では、サロベツ原野に暮らす野生動物を入れて撮影した絶景の三部作「生命萌ゆる」が展示されている。
サロベツ原野は、北海道の北部、日本海沿いに広がる湿原で、山手線の内側がすっぽり入るほど広さに人の手がほとんで入っておらず、日本では数少ない秘境だといえる。
その沖合には、利尻島があり、島の大部分を占める利尻山は別名「利尻富士」と呼ばれ、原野から眺めると水平線からそのまま稜線が立ち上がり、本家富士山に負けない迫力がある。
【ニッコールクラブ会員展】
佐藤圭「生命萌ゆる〜北海道の野生〜」
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2023/20230926_tgt.html
ニコンプラザ東京 THE GALLERY
2023年10月9日(月)まで開催中(日曜休館)
10:30〜18:30(最終日は15:00)