北海道北部を舞台に野生動物や絶景を撮り続け、数多くの写真賞を受賞している写真家・佐藤圭さんの個展「生命萌ゆる〜北海道の野生〜」が、現在(〜10月9日)、東京・西新宿の『ニコンプラザ東京 THE GALLERY』で、開催されている。
傑作!ナキウサギの大ジャンプ
今回、展示されているのは、エゾシマリス、エゾナキウサギ、エゾシカ、エゾオコジョ、エゾユキウサギといった北海道だけに棲む野生動物たちの写真で、見ていると目尻が下がってしまうかわいらしさは当然だが、圭さんの写真には、北海道の厳しい自然の中で生き抜く野生動物たちの、神々しいまでのたくましさが活写されている。
特に、エゾシマリスとエゾナキウサギの四季を追ったパートは、頬袋ぱんぱんに食料を詰め込んだシマリスや越冬用に草木を敷き詰めたナキウサギの巣など、彼ら独特の生態が垣間みられて、興味深い構成になっている。
エゾナキウサギがナナカマドの葉をくわえてジャンプしている写真は、第35回「日本の自然」写真コンテストで最優秀賞を受賞している。