■ペダルいらずの「ネオステア」とは?ランドクルーザー250を使って展示される
ジャパンモビリティショーには、2024年春ごろの発売が予想されているランクル250が展示されている。しかしこの左ハンドルの250には不思議なステアリングが取り付けられていた。そして足元にあるはずのアクセルとブレーキの場所には何もなかったのだ!
これはトヨタの新しいテクノロジー「ネオステア」のコンセプト展示であった。バイクのハンドルをベースとしたデザインで、アクセルとブレーキがハンドルに集約されている。
アクセルはハンドルを握った時に右手の親指で操作できるポジションに取り付けられていて、押し込んだ量でアクセル開度が決まる。ブレーキは両手の人差し指の先にトリガー状に取り付けられていて、いずれかを引っ張ると作動する。
会場ではネオステアを取り付けたドライビングゲームの試遊台が置かれていて、実際に体験することができた。全開にすることが多いゲームをするにはかなり優れている。しかし実車で使う場合は、アクセルの細かい操作感やブレーキのタッチがどの程度出せるかがキーになりそうだ。
自動運転の時代がすぐそこまで来ているが、実用化されるまでの過渡期には、このようなステアリングに最新の安全装置を組み合わせたものが主流になるのかもしれない。
文/おとなの週末Web:深田啓介、写真/TOYOTA、LEXUS、HONDA、おとなの週末Web編集部