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ようやくの、秋本番。時間も穏やかに流れるこの時期は、無性に本を読みたくなりませんか？読書の秋、食欲の秋でもありますし、本のエキスパートたちが選ぶ“おいしい”本を厳選してご紹介します。今回は、古書店『nostos books（ノストスブックス）』ブックディレクター・石井利佳さんおすすめの5冊です。
【『nostos books（ノストスブックス）』ブックディレクター 石井利佳さん】
デザイナー目線の洗練された料理本
この店の本の買い付けを担当している石井さん自身もグラフィックデザイナー。「アートやデザイナーの目線から面白いと思った本を選ぶことが多いですね。食の本もそういった目線が入っていると思います。その中でもビジュアルが美しく、食が好きな方にも響く本を選んでみました」という。
洋書も充実しているが、欧米以外の国の本があるのも面白い。『プレート パレット』は香港の出版社が手がけたアート本。アジア圏、特に中華系の書籍はデザインや感性が斬新で、このところ石井さんも注目しているという。『ライクスミュージアム クックブック』や『BENTO おべんとう展』のような美術館が手がける食の本に出合えるのもこちらならではだ。
【recommend1】『ライクスミュージアムクックブック』ジョナ・フロイト、ウィム・パイベス 編
オランダ国立美術館ライクスミュージアムより出版された、オランダ伝統の50の素材を取り上げたレシピ集。「絵画作品などから素材を切り取った手法は他にない面白さがあります」
【recommend2】『BENTO おべんとう展 食べる・集う・つながるデザイン』龍和子 上條桂子、米津いつか 他 編
美術館で開催された企画展のキュートな図録。ギャップが大きいお弁当とアートとの関係性が新鮮。「お弁当という文化をデザインの視点から見ることで、新たな魅力が発見できますよ」
【recommend3】『プレート パレット テイスティ イラストレーション フロムアラウンド ザ ワールド』ヴィクショナリー 編
世界各国のアーティストなどによる、食材や料理を描いたアートワーク集。作家の個人的な逸話やレシピも英文で収録。「食欲をそそるイラストは国による表現の違いを見るだけでも面白いです」
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【recommend4】『イーティング ウイズ ザ シェフズ...
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