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「おひとりさま」でも怖くない!筆者の行きつけ3選

最後に、筆者の行きつけを、3つほど紹介しよう。

まずは、鍾路(チョンノ)にあるチゲ専門店「トゥッペギチブ」。超が付くくらいの有名店で、検索すればすぐにヒットするはずだ。

ローカル色満点だが、看板にカタカナ表記があるくらいなのだから歓迎してくれている(はず)

メニューは、テンジャンチゲ、ウロン(タニシ)テンジャンチゲ、スンドゥブチゲ、キムチチゲの4種。チゲは店名のとおりにトゥッペギに入って出てくる。

熱々の状態で運ばれてくる。こちらはキムチチゲ

また、チゲが出てくる前に、ごはんと、数種類のおかずが提供されるが、そのごはんの上に、おかずをのせ、さらにテーブルに用意されている大根の千切りキムチとコチュジャンを加え、自分でビビンバを作りながらチゲの登場を待つのが、同店の習わし(かどうか知らないけれど、みんなやっている)だ。そして、これがまた旨い!

朝早くから営業しているのも使い勝手がよく、筆者は最終日の朝食に利用することが多い。

卓上で作るビビンバ。汚くてすみません、でも手を付ける前です!

さて、好きな韓国料理ベスト3を挙げろと言われれば、筆者の場合、「タッカンマリ」は間違いなくランクインする。「タッ」とは「鶏」、「ハンマリ」は「一羽」という意味で、鶏を丸々一羽、鍋でグツグツ煮こむ料理だ。

鍋には鶏のほか、ネギ、ジャガイモ、トッ(韓国餅)などが入ることが多いが、具材のラインアップは店によって異なる。

ソウルの東大門市場(トンデムンシジャン)には、タッカンマリ専門店が軒を連ねる「タッカンマリ横丁」もあるほど韓国では一般的な料理だが、「鶏一羽」なだけに、ぼっちには少々ハードルが高い(もちろん、ひとりで食べる気合いがあれば無問題)。

が、「東大門明洞(ミョンドン)タッカンマリ 始祖(シジョ)店」では、半羽(パンマリ)で提供してくれる。店に足を運ぶたびに、日本人と思しき女性がひとりで鍋をつついている。なんとも心強い。

その日の腹具合にもよるが、筆者の場合、じゃがいもを追加。最後はカルグクス(韓国式うどん)で締めたりもする。韓国焼酎との相性も抜群だ。

半羽(パンマリ)。えのき茸を追加している(ようだ)
「東大門明洞タッカンマリ 始祖店」の半羽(パンマリ)
半羽(パンマリ)の伝票。この時はじゃがいもを追加した

ちなみに、東大門の「タッカンマリ横丁」で最も人気があるのは、「チンハルメ元祖タッカンマリ」。いちばん行列が長いのですぐわかる。「タッカンマリ横丁」の店は何軒か食べ比べた。好みもあるが、筆者もココがいちばん美味しいと思う。

というわけで、ひとりではない時は「チンハルメ元祖タッカンマリ」へ、ひとりの時は「東大門明洞タッカンマリ 始祖店」に行くことにしている。

参考までに、「チンハルメ元祖タッカンマリ」の1羽分はこんな感じ

仁寺洞(インサンドン)の「テンマルチッ」もほぼ毎回通っている食堂だ。テンジャンチゲが看板メニューで、実際、美味しい。

店に入ると、「テンジャン?」と聞かれて、勝手に注文が入りそうになるが、筆者は「カンジャンケジャン定食」をオーダーすることが多い。

カンジャンケジャンは、新鮮な生のワタリガニを漬け込み醤油ダレに漬けて熟成させた料理。専門店のほうが美味しいものをいただけるのはわかっているのだが、専門店の1人前はポーションが大きく、もちろん値段も張る。そんなわけで、ここで定食を頼んで、カンジャンケジャン欲を満たすのだ。

カンジャンケジャン。定食なので、ごはんやおかずも付く。干し鱈のスープが付くのが地味にうれしい

唯一の難点は店の場所がわかりづらいことだろうか。仁寺洞のメインストリートから脇道に入り、さらに路地に入る。ぜひ探してみてほしい。

■トゥッペギチブ
住所/ソウル特別市鐘路区貫鉄洞 5-1
Tel/02-2265-5744
営業時間/月~金6:00~20:30、土日6:30~20:00
休業日/旧正月・秋夕(チュソク)の当日

■東大門明洞タッカンマリ 始祖店
住所/ソウル特別市鐘路区鐘路5街280-4
Tel/02-2275-3125
営業時間/10:00~23:30
休業日/旧正月・秋夕(チュソク)の当日

■仁寺洞テンマルチッ
住所ソウル特別市鐘路区仁寺洞4, 2F、B1F
Tel/02-739-5683
営業時間/11:30~21:30
休業日/旧正月・秋夕(チュソク)の当日

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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この記事のライター

長谷川 あや
長谷川 あや

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