名古屋の予約困難店が東京に進出 新年に行きたい!2023年オープンの注目居酒屋5選

名物「海苔いくらカナッペ」(319円)画像提供:『天ぷらとワイン 小島 学芸大店』

ビジネスマンにとっての憩の場「居酒屋」。技術に裏打ちされた外さない焼き鳥店から、予約困難な知る人ぞ知る名古屋の天ぷらとワイン専門店の2号店、リーズナブルに本格派の中華とエスニックが味わえるネオ居酒屋まで、2023年も足を…

画像ギャラリー


ビジネスマンにとっての憩の場「居酒屋」。技術に裏打ちされた外さない焼き鳥店から、予約困難な知る人ぞ知る名古屋の天ぷらとワイン専門店の2号店、リーズナブルに本格派の中華とエスニックが味わえるネオ居酒屋まで、2023年も足を運びたくなる新店が東京都内に続々と誕生した。2024年は、これら新しい酒場で、気心知れた仲間と乾杯してみてはいかがだろうか?

「京紅地鶏」の本格派『鳥格』@人形町

焼き鳥の激戦区である人形町で、2023年6月にオープンした『鳥格(とりかく)』は、その日仕入れた朝挽きの京都産「京紅地鶏(きょうあかじどり)」を使った本格派の焼き鳥と、日本の地酒やワインが楽しめる大人の焼き鳥店だ。わずか10席のモダンなカウンター席で、珠玉の一串とうまい酒を満喫できる。

焼き鳥は、職人が一本一本串打ちし心を込めて焼き上げる(画像提供:『鳥格』)


平飼いで、約80日間農家の人々の愛情の元でのびのびと育てられた「京紅地鶏」は、きめ細かな歯ざわりと柔らかな肉質が特徴的だ。一本一本串打ちし、歴40年以上の職人が丁寧に焼き上げる焼き鳥は、部位ごとに火入れを見極め、絶妙な食感と風味を実現している。

味の深みを感じる、柔らかな「京紅地鶏」(画像提供:『鳥格』)

北は北海道、南は九州まで、全国の酒蔵から仕入れた日本酒の中には定番はもちろん、希少なものやクセのあるものも多数揃えている。ワインやウイスキーも国産にこだわり、厳選したものをラインナップしているので、焼き鳥と日本の酒のマリアージュを心ゆくまで楽しもう。

焼き鳥と国産酒とのマリアージュを楽しめる(画像提供:『鳥格』)

[住所]東京都中央区日本橋人形町2-26-1 丸清ビル1階
[電話]03-6810-9050
[営業時間]17時~23時
[休日]日・祝祭日
[交通]地下鉄日比谷線・都営地下鉄浅草線「人形町駅」から徒歩1分
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13284540/

天ぷら百名店にも選ばれた人気店の2号店『天ぷらとワイン 小島 学芸大店』@学芸大学

天ぷら百名店にも選ばれた『天ぷらとワイン 小島』は、名古屋で予約がなかなかとれない人気店として知られる、天ぷらとワイン専門店だ。そんな店が2023年9月から、東京・学芸大学に姉妹店を展開。肩肘張らずに大衆酒場感覚でふらっと入ることができる同店は、午前11時から利用することがき、昼呑みにも重宝する一軒である。

『天ぷらとワイン 小島』のカジュアルな店内(画像提供:『天ぷらとワイン 小島 学芸大店』)

ここを訪れたら食べておくべきは海苔に衣をまとわせ、サクッと揚げた天ぷらに新鮮なイクラしょうゆ漬けを乗せた名物の「海苔いくらカナッペ」(319円)だ。いくらのプチプチとした食感とサクサクとした衣の食感のコントラスト、海苔から立ちのぼる磯の香りが相まって、何とも言えないおいしさなのである。

名物「海苔いくらカナッペ」(319円)(画像提供:『天ぷらとワイン 小島 学芸大店』)

創業者の小島直隆さんは元イタリアンシェフ。イタリアンの発想を生かした「春菊パルミジャーノ」(429円)や、「アボカド山葵マヨ (2ヶ)」(429円)などの個性的な創作天ぷらは、ここならではの魅力と言えるだろう。

「樽詰スパークリングワイン」(通常539円、19時まではハッピーアワーで330円)をはじめ、ソムリエがセレクトするお値打ちワインとともに魅惑の天ぷらを堪能しよう。

「アボカド山葵マヨ」(429円)(画像提供:『天ぷらとワイン 小島 学芸大店』)

[住所]東京都目黒区鷹番3-3-16 宮澤ビル1階
[電話]03-6303-0358
[営業時間]11時~15時、17時~23時
[休日]月曜日
[交通]東急東横線「学芸大学駅」から徒歩1分
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13289483/

酒所・新潟出身の店主が目利きした銘酒が揃う『日本酒と酒菜 遠山』@神田

サラリーマンの聖地・神田に2023年4月、季節によって変わる旬食材を使用した手作りのおばんざいと選りすぐりの日本酒を堪能できる日本酒バーが誕生した。店主が利酒師の『日本酒と酒菜 遠山』では、料理に合うテイストの酒をサクッとリクエストできるところが嬉しい。

木目がエレガントな店内は、カウンターがメインで、1人でも気軽に入りやすい雰囲気となっている。

店内はカウンター席がメイン(画像提供:『日本酒と酒菜 遠山』)

おすすめは、月ごとに入れ替わる「日本酒一杯付おばんざい9品セット」(2500円)。様々な調味料と味噌をブレンドしたオリジナルの「味噌漬け」や、ふわふわの食感に仕上げたさつま揚げとはんぺんをはじめ、四季を感じるやさしい味わいの小鉢が楽しめる。

1番人気の「日本酒一杯付おばんざい9品セット」(画像提供:『日本酒と酒菜 遠山』)

日本酒は初心者が飲みやすいものから独特な味わいのものまで、新潟出身の店主が目利きした全国の酒を常時30〜50種ほど揃えている。飲み比べをしたい人に最適な「利き酒3種セット」もあるので、さまざまな味わいを比較して楽しむのもいいだろう。

店主選りすぐりの全国の酒をラインナップ(画像提供:『日本酒と酒菜 遠山』)

[住所]東京都千代田区内神田2-12-2 このはなビル4F
[電話]03-3525-7170
[営業時間]16時~4時(状況によって変更あり)
[休日]日・祝日
[交通]JR中央線「神田駅」から徒歩5分
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13284128/

本格派の中華&エスニック料理を手頃な値段で『ブルー・ザ・スリー』@表参道

本格派の中華&エスニック料理がリーズナブルな価格で楽しめる。2023年3月に開店した『ブルー・ザ・スリー』は、洗練された表参道エリアにありながら、どこか懐かしい味わいの料理が楽しめる一軒家だ。1階は気軽に立ち寄れるカウンター席、2階にはアンティーク家具が並ぶテーブル席を設けているので、複数人でも1人でも心置きなく過ごせる。

2階建て一軒家の『ブルー・ザ・スリー』の外観(画像提供:『ブルー・ザ・スリー』)

厨房では、銀座の高級中華料理店で総料理長を務めた経歴も持つシェフの冨田新吾さんが腕を振るう。椎茸と海老がアクセントになったうま味たっぷりの「特製焼売」(528円)や、熱々の鍋で提供するピリ辛の「石焼き麻婆豆腐」(1188円)など、本格派の味に思わず舌鼓を打つこと間違いなしだ。

ジューシーな「特製焼売」(画像提供:『ブルー・ザ・スリー』)

ピリッとした辛さの豆鼓醤や赤味噌の滋味深い味わいがマッチした「ブルーザスリー麺」(1188円)は、〆にも最適な看板メニュー。料理には狭山茶を使った「濃い緑茶割」(715円)を合わせてすっきりと締めくくろう。

地味深い味わいの「ブルーザスリー麺」(画像提供:『ブルー・ザ・スリー』)

[住所]東京都港区南青山3-10-40
[電話]03-6434-9164
[営業時間]平日11時半〜15時、 17時〜23時半
土・祝 11時半~23時
日曜日11時半〜15時、 17時〜22時
[休日]第二火曜日
[交通]地下鉄銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道駅」から徒歩2分
https://www.instagram.com/bluethe3_omotesando/

看板メニューはブランド豚の自家製ソーセージ『THE ALL DAY』@曳舟

2023年7月にオープンした「曳舟駅」から徒歩3分の『THE ALL DAY(ザ オール デイ)』は、隅田川の対岸・浅草で人気の自家製ソーセージとクラフトビールの店『THE DAY EAST TOKYO(ザ デイ イースト トーキョー)』の姉妹店だ。1人飲みできるカウンター席のほか、大人数で座れるソファ席も完備し、子連れから熟年層まで入れるアットホームな店となっている。

ポップな雰囲気の店内

看板メニューの自家製ソーセージは、岩手の「久慈ファーム」から直接仕入れた無添加の「折爪三元豚 佐助(おりつめさんげんとん さすけ)」の肉を使用。ブロックを手切りでゴロゴロの粗挽きにしている為、肉ならではの弾力感とジューシーさがしっかり堪能できるところが魅力だ。

しまなみレモンとバジルを合わせた「レモンバジル」や、カレーにチキンと木の子をプラスした「チキンカレー」など、5種のソーセージ(各1080円)が揃い、不定期で新作も味わうことができる。

程よい辛さの「チキンカレー」、酸味が癖になる「レモンバジル」のソーセージとクラフトビールで乾杯

クラフトビールは、熊本県天草市の「AMAKUSA SONAR BEER(アマクサ ソナー ビール)」や三重県伊勢市の「ひみつビール」、栃木県下野市の「うしとらブルワリー」など、国内の醸造所を中心に軽やかな味わいのものを8種ラインナップ(800円~)。都内でも珍しいハンドポンプも完備しており、ハンドポンプで注いだビールならではの柔らかな口当たりも楽しむことができる。

店内にはボトルビールが購入できるスペースのほか、ウォークインに自ら入れる200種のワインが揃うワインセラーもあり、ワイン好きも満喫できること間違いなしの一軒だ。

旨みたっぷりの椎茸の出汁と香り立つ燻製モルトを使用した 「うしとら」の「UMAMI」(ハーフパイント850円)

[住所]東京都墨田区東向島2-24-14
[電話]03-6657-4576
[営業時間]月・水・木・金17時~24時(L.O.23時)
土・日・祝12時~23時頃
[休日]年中無休
[交通]東武伊勢崎線、東武亀戸線、東武伊勢崎線「曳舟駅」から徒歩3分
https://www.instagram.com/theallday___/

文/グルメライター・中村友美

画像ギャラリー

この記事のライター

関連記事

ネタぎっしり…東京、うまい居酒屋《究極の一品》駅徒歩2分、大塚で出会った「本鮪と真鯛の黄身とろ巻き」がスゴい

【発見】ぎょっとするほど「黒い春巻き」!福岡・台湾料理ブーム火付け役の味が西荻窪に“上陸”

【厳選】商業ビルの和食酒場《虎ノ門ヒルズ・田町の2軒》北千住発の炉端焼きを手頃な価格で

【厳選】きっと通いたくなる!居酒屋4軒 サービス精神満点、コスパ、料理の完成度も

おすすめ記事

1位はうなぎ、美味しさに覚醒した名店とは?【2024年の心に残った食ベスト10】取材は年600軒以上『おとなの週末』ライター・池田一郎

ロングセラー「たべっ子どうぶつ」が高級ケーキやボンボンショコラに! 表参道にカフェ『たべっ子どうぶつMEETS』がオープン、限定グッズも販売

東京のうまい「年越しそば」ベスト4…《日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社》で味わう「究極の一杯」

韓国グルメの激戦区「新大久保」で絶品の「ガムジャタン」を発見 老舗『元祖 宋家 本館』自慢の味のヒミツとは?

【難読漢字】食べ物当て 焼いたワイン!?

【12月22日】今日は何の日?「81.4%」!この数字を抜くことはできるのか?

最新刊

「おとなの週末」2025年1月号は12月13日発売!大特集は「東京駅」

2024年12月20日に開業110周年を迎える東京駅を大特集。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はど…