年末、年始は何かと神社・仏閣に足を運ぶ時期。そして参拝を終えたら、おいしい蕎麦をぜひ!胃に心に、“おいしくて大満足”というご利益ももたらしてくれます。今回は日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社周辺の蕎麦店をご紹介します。
赤坂見附・日枝神社『そば 沙伽藍』
蕎麦の産地はその時々で変わるが、8月末から始まる北海道雨竜産や12月頃から始まる福井県丸岡産がメイン。店主の平川さんは農家に足を運んで栽培状況を聞き、自分好みの水分量に調整してもらうなど希望を伝えることもあるという。
「石臼でざらざら感が残る粗さに挽くのですが、蕎麦の状態がわかっているとギリギリまで攻められるんです」。田舎をいただくと、しっかりと香りが立ち上がり、角が立っていてのど越しもいい。
そして、厚みのあるかき揚げはサクサクで、イカやエビはプリッとしてやわらかさもある。「蕎麦以外の料理も食材を吟味し、きちんと美味しいものを出したい」という細部にわたるこだわりが垣間見えた。