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画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)は、「形而上絵画」と名付けた作品によってサルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えました。今回は東京都美術館で2024年4月27日(土)~8月29日(木)までの期間開催される「デ・キリコ展」のチケットを2組計4名様にプレゼントいたします。
※プレゼントの募集を締め切りました。ご応募ありがとうございました。

【タイトル画像】《形而上的なミューズたち》 1918年 油彩・カンヴァス カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(フランチェスコ・フェデリコ・チェッルーティ美術財団より長期貸与) (C) Castello di Rivoli Museo d’Arte Contemporanea, Rivoli-Turin, long-term loan from Fondazione Cerruti (C) Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

20世紀美術に衝撃を与えた孤高の画家!

《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》の前でポーズを取るジョルジョ・デ・キリコ 1968年 自宅のサロンにて Photo: Walter Mori(提供:ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団)

イタリア人の両親のもとギリシャで生を受けたジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始めます。

後に「形而上絵画」と名付けた1910年代の作品は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えました。

1919年以降は伝統的な絵画技法に興味を抱くようになり、古典絵画の様式へと回帰していきます。それと同時に以前の形而上絵画の題材を取り上げた作品も頻繁に制作するなど、90歳で亡くなるまで創作を続けました。

本展はデ・キリコのおよそ70年にわたる画業を「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分け、初期から晩年までの絵画を余すところなく紹介。

さらに彼が手掛けた彫刻や舞台美術も展示する、日本では10年ぶりの大規模な回顧展です。デ・キリコ芸術の全体像に迫り、その唯一無二の表現力を堪能できるまたとない機会となるでしょう。

ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico 1888-1978)

《「ダヴィデ」の手がある形而上的室内》1968年 油彩・カンヴァス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 (C) Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma (C) Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

イタリア人の両親のもと、ギリシャのヴォロスで誕生。父の死後、母、弟とともにミュンヘンに移り、そこでフリードリヒ・ニーチェの哲学や、アルノルト・ベックリン、マックス・クリンガーらの作品に触れ、大きな影響を受けます。

1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法や脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始めます。

後に自ら「形而上絵画」と名付けた作品群は、詩人で美術評論家のギヨーム・アポリネールの目に留まり、彼を介してシュルレアリストをはじめとした前衛画家たちに知られるようになり、大きな影響を与えていきます。

1919年以降は伝統的な絵画へ興味を抱くようになり、古典的な主題や技法を用いた作品を手がけるようになります。そうして、1920年代半ば以降はシュルレアリストたちと険悪な関係になり、他の前衛的な芸術家や批評家に対しても厳しい態度をとるようになります。

一方で、過去に描いた「形而上絵画」の再制作や、「新形而上絵画」と呼ばれる新たな作品も生み出していきます。こうした過去作の再制作や引用は、ときに「贋作」として非難されましたが、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルは、複製や反復という概念を創作に取り入れたデ・キリコをポップアートの先駆けと見なして高く評価しました。

弟や最愛の妻といった自身の芸術の理解者が身近にいたデ・キリコは、世間の評価に左右されることなく、90歳で亡くなるまで己の才能を信じて精力的に創作を続け、絵画や彫刻、挿絵、舞台美術など幅広く、数多くの作品を残しています。

「デ・キリコ展」開催概要

《弟の肖像》1910年 油彩・カンヴァス ベルリン国立美術館 (C) Photo Scala, Firenze / bpk, Bildagentur fuer Kunst, Kultur und Geschichte, Berlin (C) Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

※プレゼントの募集を締め切りました。ご応募ありがとうございました。

デ・キリコ展
会期:2024年4月27日[土]~8月29日[木]
休室日:月曜日、5月7日[火]、7月9日[火]~16日[火]
※ただし、4月29日[月・祝]、5月6日[月・休]、7月8日[月]、8月12日[月・休]は開室
開室時間:9時30分~17時30分、金曜日は20時まで(入室は閉室の30分前まで)
会 場:東京都美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36

【アクセス】
・JR上野駅「公園改札」より徒歩7分
・東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
・京成電鉄京成上野駅より徒歩10分 ※駐車場はございませんので、車でのご来館の際はご注意ください。

プレゼント応募要項

東京都美術館で2024年4月27日(土)~8月29日(木)までの期間開催される「デ・キリコ展」のチケットを2組計4名様にプレゼントいたします。

参加方法は、下記にある「おとなの週末Web公式X(旧Twitter)」のアカウントをフォローして、プレゼントキャンペーンの投稿をリポスト(リツイート)してください。

締め切りは2024年4月14日23時59分(日)です。厳正なる抽選により当選者を決定し、発表は発送を持ってかえさせていただきます。当選者にはX(旧Twitter)のDMにてご連絡いたします。

詳細については、デ・キリコ展のホームページにてご確認ください。

文/おとなの週末Web
商品提供/デ・キリコ展

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おとなの週末Web編集部 深田
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