食べ放題はうなぎと豚カルビだけではなかった!
「うなぎ食べ放題?」
と店員さんに聞かれ頷けば、「うなぎ&豚カルビ」以外のキムチやサンチュなどが店内のカウンターから自分で自由に取ってくるこれまた食べ放題だという説明。キムチ以外にも置かれた大根や玉ねぎのムルキムチ、生のニンニクに青唐辛子等々も見繕ってテーブルに置く。
すると予想だにしなかった熱々の「トッポギ」と「チャプチェ」がテーブルに運ばれてきた。この2種の料理も食べ放題に付いてくるのだった。
この時点で夜の食事として充分なくらいであるが、そこに本日の主役であるうなぎ様登場!
かなりデカいうなぎ1匹を2分割にした状態なんですが、これが生のうなぎ。生のうなぎって見たことない人も多いかもしれないんで、ここで、
「これがうなぎの生の状態か…」
と観察しておくのも勉強になります。で、その生うなぎ様を焼肉と同じようにテーブルの炭火無煙ロースターで焼いて食べる。それが韓国式のうなぎの食べ方なのだった。
「でもうなぎってどうやって焼けば?」
そう思った瞬間には、店員さんがうなぎを炭火で赤くなってきたロースターの網の上に、皮目を下にして広げ始めた。客の目の前の卓上ロースターで焼くとはいえ、全部店員さんがやってくれる模様である。
チャプチェやキムチをつまみつつ、あとはただただ焼けるのを待つ。うなぎの脂が炭に垂れ「ジュボ!」なんて火と煙の上がるのを見ながら呑むのも、また乙ではある。
頃合いを見計らって店員さんがうなぎを裏返しにやってきてくれ、それからまた少々すると、今度は両面焼けたであろううなぎをハサミでひと口大に切りはじめた。
至れり尽くせりである。
さぁ~ひと口大になったところをいただきますか! というワケにはまだいかない。店員さん、ひと口大になったうなぎを、今度は切り口を下にして網の上に立てるようにして置いて焼きはじめた。日本のうなぎの焼き方では見たことのない側面焼きである。
切り口から炭の上に落ちる脂、さらに景気よく上がる煙! こちとらのうなぎ喰いたい欲望も我慢の限界に達したその時。
「もう食べられますよ」
という店員さんからの夢のコール! さっそくいただかせてもらいます。