美味しいレタスの見分け方 芯の切り口が10円玉大くらいのものがベストです。また、葉がみずみずしく、ツヤとハリのあるものが新鮮です。葉の巻きはぎっしりしたものより、ふんわりゆるめのものを。持ったときに軽めのものがおすすめで…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■シャキシャキです
正解:レタス
難易度:★★☆☆☆
食物繊維の王様…だと思ったら
レタスは、キク科に分類される野菜で、みずみずしい食感と爽やかな香りが特徴です。
1年を通して店頭に並んでいるため旬の時期がわかりづらい野菜ですね。それもそのはず、春レタス、夏秋レタス、冬レタスと、それぞれの季節で旬を迎えるものがあるからです。
さらに、最近では、植物工場で栽培されるものも増えてきたため、ますます旬の時期がわからない野菜になっています。
ただし、11~3月に収穫される冬レタスはハウス栽培ものとなります。
今回ご紹介するのは、6~10月に旬を迎える夏秋レタスです。生育に適した気温は15℃から20℃くらいといわれ、高原地帯など、涼しい気候の地域で栽培されます。全国一の収穫量を誇るのは長野県です。
夏秋レタスの特徴は、葉にハリがあってみずみずしく、シャキシャキとした歯ざわりのよさ。生食するなら夏秋レタスが一番です。
レタスといえばサラダというイメージが強いのですが、炒めものや鍋、スープなど、加熱調理をしても美味しくいただけます。加熱したほうが甘みが増すことや、かさが減って量が食べられるという利点もあります。ただし、シャキシャキ感を残すためには加熱時間はごく短くが鉄則です。
レタスの茎や芯を切ると乳白色の液体がにじみ出てきますが、その液体の正体はポリフェノールの一種である「ラクチュコピクリン」という苦味成分。空気に触れると酸化して赤紫や茶色に変色します。見た目はよくありませんが、食べても害はありません。
美味しいレタスの見分け方
芯の切り口が10円玉大くらいのものがベストです。また、葉がみずみずしく、ツヤとハリのあるものが新鮮です。葉の巻きはぎっしりしたものより、ふんわりゆるめのものを。持ったときに軽めのものがおすすめです。
また、芯の切り口の赤い部分が多いものは収穫したから時間が経っていることもあります。
レタスは水分を多く含んでいるため傷みやすいのが難点。冷蔵庫の野菜室で保存した場合でも2~3日以内には食べ切ることをおすすめします。
レタスの注目栄養素
よく食物繊維がレタス〇個分などと表記されることがあるため、食物繊維が豊富なイメージがありますが、実際には、食物繊維は言われているほど豊富に含まれていません……。1玉(約300g)を食べても約3.3g。同じく食物繊維が多いイメージか強いごぼうは100gあたり5.7gです。
食物繊維に関しては少し分が悪いのですが、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、カリウムなど、健康維持に欠かせない栄養素が含まれているので決して栄養価が低い野菜とはいえません。
とくに夏野菜特有ともいえるカリウムが豊富なことは注目点です。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する作用をもつため、塩っ辛いものが好きな人や、むくみ、高血圧気味に人におすすめの野菜といえます。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。