旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■お高いです
正解:シャインマスカット
難易度:★★☆☆☆
ブドウの女王様です
ブドウの旬は7月下旬から11月上旬頃ですが、ひと口にブドウといっても驚くほどたくさんの種類があります。
なかでも近年、大人気となっているのが8月下旬~9月下旬頃に旬を迎えるシャインマスカット。
広島県の農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)が、「ブドウ安芸津21号」(スチューベン×マスカット・オブ・アレキサンドリア)に「白南」を交配させて誕生した品種です。ということで、シャインマスカットは日本生まれの品種なのです。
誕生は1988年ですが、品種登録されたのは2006年。なんと、20年以上もの歳月をかけて開発された品種なのです。
「皮ごと食べられる」「糖度が高い「種がない」「大粒である」と、ほかの品種のいいとこどりをしたシャインマスカットは、いまや高級ブドウの代名詞となっています。
その名のとおり、黄緑色の果皮は輝くように美しく、贈答品にもぴったり。
また、果皮が薄く、種がないため、皮ごと食べることができます。果皮に渋みがないため、皮ごと食べても雑味を感じることがありません。
さらに、さわやかな甘さも大きな特徴。糖度が18%以上と高いとはいえ、ただ甘ったるいのではなく、適度な酸味があることも人気の秘密なのです。スイーツなどに使用してもさっぱりといただけます。
近年、その生産量はうなぎのぼりで、新たな主流品種になりつつあります。代表的な産地は山梨県、長野県、岡山県、山形県で、なかでもフルーツ王国として名をはせる山梨県はダントツの生産量を誇ります。
そんなシャインマスカットの難点は価格の高さ。個体差はありますが、ひと房で1000円から3000円程度と、ほかのブドウよりはかなり高めです……。とはいえ、生産量が年々増えていることもあり、お手頃価格のものを見かける機会も徐々に増えています。
ほかのブドウも同じですが、日光を多く浴びている房の上部ほど甘みが強い傾向があります。そのため、下から上の順に食べるのがおすすめです!