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京都の夏の風物詩といえば「川床」。川沿いに設けた床の上で、涼みながら食事をいただく、京都ならではの伝統で、江戸時代初期の頃、芝居小屋で賑わう四条河原に見物席を設けて、茶などを振る舞ったのが始まりとされています。現在は主に鴨川、高雄、貴船の3つの地域で行われ、鴨川は「かわゆか」、高雄・貴船では「かわどこ」と呼んでいます。数多ある床の中で、暑い夏に行くなら「貴船」がおすすめ。京都市街と比べて気温が5〜10℃ほど低く、貴船川を覆うように床が設けてあるので、さらに涼感を楽しめます。そんな京の奥座敷で、ぜひ紹介したいのが「兵衛cafe」(ひょうえ かふぇ)です。

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川のせせらぎと青葉の茂りに癒される川床カフェ

座敷の中央に川が流れる空間が日常を切り離してくれる

川床のカフェと聞いたとき、川床の席でコーヒーやスイーツをいただくだけと想像していたのですが「こちらになります」と若女将に案内されて驚きました。貴船川を覆うように現れた立派なお座敷。口を開けたように中央が空いていて、清らかな貴船川が流れている。川の流れが切り取られ、静と動が混在する空間に、まるで美術館で作品を鑑賞するような高揚感を覚えました。

川下の席は、視線を遮るものがなく自分の世界に没入できる

座席は、等間隔に座布団が並べてあり、全員が川に向かって座る、ロの字の席になっています。一番下流の席は、川下に向かって着席。川の流れと緑の木々しか目に入らないので、日常を忘れるには最高の席です。下流に向けて小さな滝のように段差になっているので、よりザーザーと川の音に包まれて、心身ともに癒されました。

ラグジュアリー席の上流は「奥貴船 兵衛」の川床
2025年に登場し、癒しの特等席として満足度も高い

上流には、昨年から登場した6席限定のラグジュアリー席があります。背もたれと肘掛けが付いたアームチェアで、全身を預けて目を閉じれば、川のせせらぎと木々のざわめきの中で至福のひとときが過ごせそうです。

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自家製餡と伏見の酒粕を使ったスイーツは若女将の自信作
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寺田 鳥五郎
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